コロナ禍でも株で勝てる人になる「3つの法則」 着実に儲けたければ、どうすればいいのか

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まず、考えておくべきことは「配当利回り」です。株式投資をしている人の多くは値上がり益を狙っているのでしょうが、実は配当金の利回りも昔に比べると、それほど悪くはありません。東証1部銘柄の平均配当利回りは加重平均で約1.9%です(2021年1月下旬現在)。

なかには5%以上の銘柄も多くあります。現状の預金や債券の金利を考えると、価格変動リスクはあったとしても配当目的で株式に投資するというのも悪くはないでしょう。

ただ、株式投資の本質は企業の価値向上によって収益を得ることにあります。かつての高度成長期に株式の配当利回りが今よりもずっと低かったのは、企業が成長段階にあるため、外部に流出する配当金を抑えて設備投資をした結果です。

配当金を多く支払っている企業の中には、儲けたお金を新たなビジネスに注ぎ込んで利益を上げる自信がないから、配当金として出しているというところもあるでしょう。したがって、株式投資で大きな利益を上げようとするなら、配当にはこだわらず、ひたすら今後の価値向上にかけるのが正しいやり方といえます。

とはいえ、5%以上の配当利回りというのは魅力的です。業績が安定している銘柄が前提になりますが、自分のポートフォリオの一部に持っていても悪くはないと思います。

「時代の流れ」に対応している企業を探せ

2つ目は「時代の流れを読む」ことです。株式投資のいちばんの醍醐味はこれだと思います。

最近の例を挙げてみましょう。コロナ禍で自宅勤務が増え、新しい会議のやり方としてオンラインミーティングのアプリを使い始めた人は多いと思います。

そんなアプリの代表であるZoomは2020年の高値が500ドル近くまでいきましたから、2019年末の約60ドルに比べると一時は約8倍になったわけです。緊急事態宣言が発せられた昨年4月には120ドルぐらいでしたから、すでにその時点で2019年末の2倍になっていました。

その頃にはZoomを使用した会議は頻繁に行われており、当然その状況を読んで株価が上昇したわけで、「すでに株価は倍になってしまった! 今から買っても遅い」と悔やんだ人は多かったでしょう。ところが、そこから買ってもさらに約4倍になったわけです。

世の中が変化するときには必ず、その時代に成長する業種や企業が登場してきます。EV(電気自動車)もその流れの1つでしょうから、完成品のメーカーだけではなく、電池やモーターなどの部品を作るところも今後の成長が期待できるでしょう。『会社四季報』を基にそういう業種や企業を探すということを、このコロナ禍でやってみるのも面白いと思います。

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