「いつか」では遅い子どもを守る積極的な性教育 「愛情表現」を軸に自分の言葉で伝える大切さ
息子たちは動物が大好きで、小さいときからイギリスのチャンネル「BBC earth」を観たり、水族館や動物園にもよく行っていました。そこで交尾の場面に遭遇すると、すばらしいことなのに私がうまく説明できなくて、曖昧にしていたり。でもこういうときこそ、「愛情表現である」ということを根底に話せば、私自身の抵抗はなかったと今は思います。
かつて娘がまだ小さかったとき、会話の中で「(私の)姉は授かり婚だった」という話が出たことがありました。娘が「結婚をしていなくても赤ちゃんはできるの?」と聞いてきたとき、私はどう答えたらいいのかわかりませんでした。でも「愛情」をベースに、「愛し合うということ」そして「結婚という制度」をそれぞれ、私なりに話せたんじゃないかと今は思います。
知識があれば守れる安全もある
SNSやインターネットが子どもにとっても日常的になり、意図しなくても性的な画像や映像に触れてしまう可能性も高くなりました。
ネットやスマホをきっかけにした性犯罪も、得体のしれない大きな恐怖となっています。ネット上では知らず知らずのうちに被害者となるだけでなく、もしかしたら(拡散などを通じて)加害者に加担してしまう可能性も気づかされました。
母親になる前は、性の知識も自己防衛を中心としたことでよかったけれど、今はその知識をもとに子どもを守ることも考えなくてはなりません。例えば、1人ひとりが「NO」の意思表示をする強さや、性犯罪との向き合い方などを伝えることも、ますます重要になっていくでしょう。性犯罪、望まない妊娠、人を傷つけたりすることなど、知識があれば防げることはたくさんあります。
親子であまり話し合ってこなかったこうした話題こそ、家庭間で積極的に話題にする必要があると今は強く思っています。そして1度学んだことでも、習慣的に話すことが大切。家族とつねに共有しながら、情報と付き合っていきたいものです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら