部下達が距離を置く「残念な上司」の2つの特徴

誤解を招かないためにはどうすればいいか

新しい職場に移った時には、そこで働く人の気質の分析を試みることだ。そして、優等生や成功者は「聞かされているほうが楽しくない話はしない人」という役を演じるつもりになるとよい。

優等生的な人生を歩んできた人は、「相手を楽しませるホスト」が今の立場なのだ、というくらいに自分の役を設定したほうがよい。自分が楽しい思いは十分にしてきたのだから、今は人を楽しませる役割なのだと割り切るのである。相手を立てるだけの余裕がある人間なのだ、と思ってもよい。

一般社会では、管理職になると、「指示を出す人」「部下にいうことを聞かせる人」という立場がしばらく続く。その時期はあまり、部下には好かれないものだ。そういうときほど、「どう話せば相手が気持ちよくやってくれるか」を考えなくてはならないものだ。

もちろん、そんな時期は、人生全体から見ると長くはない。その後を上手に生きている人は「聞き役」を上手に演じていることに気付くだろう。その人は仕事のできる人から、できない人に至るまで、みんなに慕われているものだ。

謙虚すぎても嫌味にみえることも

ただし、謙虚すぎても、かえって嫌味である。謙虚さ、というのも快感につながりやすい。へりくだっている自分に酔っているといえばよいか。ほどほどの謙虚さは難しい。謙虚に振る舞いたいときは「謙虚すぎない役」を演じるのである。それだけでブレーキがかかる。

政治家が「有権者の皆様」に対して必要以上にへりくだった言葉を使うことがある。総理大臣であっても「国民の皆様のお気持ちが第一と考え」といったことを口にする。しかし、実際にはそんな風には思っていないことは見え見えだ。

丁寧語が必要以上に多い政治家は、信用されないものだ。「皆様のご意見を賜りまして」などは丁寧語が過剰すぎる。本当に期待されているのは「国民の声を丁寧に聞きながら最後は私が責任を持って決める」という姿勢だろう。

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