年収1000万円を捨てた元局アナの意外な転身先 収入激減でも未知の世界に飛び込んだ理由
理解がある上司だったので何も言わずに送り出してくれましたが、僕が抜けた後始末でそうとう迷惑をかけたことは間違いありません。僕も人を動かす立場になり、マネジメントの大変さを痛感するようになりました。
それを思うと、当時の上司には今も感謝しかありません。会社を辞めたいと表明すると、たいていの人はいったん慰留されます。その言葉に気持ちがぐらつき、退職を考え直す人も少なくないと思います。
しかし、そもそも何のために辞めるのかを冷静に考えてみてください。自分は本当にやりたいことに挑戦して、成功するために辞めるのであって、会社のために辞めるわけでありませんよね。成功のために一日でも早く動いたほうがいいのであれば、そこで譲歩する必要はありません。 転職や起業では往々にしてタイミングがものをいう時もあります。
わがままを貫くことも時には必要
「会社のため」に残ることは「自分のため」にならないことが多いのです。 自分の成功といういちばん大切なことだけを考えて、わがままを貫くことも時には必要ではないでしょうか。
そして、だからこそ円満退社を目指すべきだと言えます。きちんと自分の気持ちを伝えるとか、引き継ぎをちゃんとするとか、できる限りのことをして恩義を返す姿勢を示せば、ほとんどの人は(渋々であっても)こちらの意思を尊重してくれて、快く送り出してくれるのではないでしょうか。
それでもやはり、誰にもまったく迷惑をかけずに辞めることなどほとんど不可能だ、ということは肝に銘じておいたほうがいいでしょう。どんなに円満退社したいと思っていても、場合によってはいま抱えているプロジェクトを途中で投げ出す形になったり、後輩に土下座する羽目になったりするかもしれません。
けれど転職や起業においては、誰かに迷惑をかけてでもわがままを貫き、自分の信じる道を突き進まなければならない時もある。そう覚悟を決めて、次の場で成功し、元の職場に何らかの形で恩返しするつもりで突き進めば、いい結果になると思います。
僕が1日、いや1秒でも早く会社を辞めようと思った理由はもう1つあります。それは、そのとき日本にはまだ 「eスポーツの実況キャスター」がいなかったから。 eスポーツという言葉さえ、ゲーム業界の人やゲーム好きの若い人を除き、一般にはほとんど知られていませんでした。
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