「国公立大医学部の合格者が多い学校」TOP200校 5年間累計で算出、1位東海、2位灘、3位洛南…
実際のランキングを見ていこう。5年間累計の医学部合格者ランキング1位は東海で、東京大+京都大合格者ランキングは14位。単年の合格者数ランキングでは13年連続でトップを続け、直近の5年間で572人が合格した。2020年は、名古屋大学(28人)、名古屋市立大学(17人)、岐阜大学(11人)など地元の大学を中心に多くの合格者を出している。
難関の医学部入試は、学校に医学部合格のノウハウが蓄積されていないと厳しい。東海には長年にわたって多くの卒業生が医学部に進学することで、入試や入学後の大学の状況など、さまざまな情報が入手できる強みがある。合格実績に期待して多くの医学部志望者が入学することで、切磋琢磨できる環境にあることも毎年多くの合格者を輩出する要因となっている。
444人が合格した灘は、東京大+京都大合格者数ランキングも2位と高順位。医学部の中でも難関の合格実績が高く、2020年は東京大・理Ⅲ(14人)と京都大・医(24人)の合計で、同校の全医学部合格者の5割近くを占めた。
3位は405人の洛南。2020年の合格大学は、滋賀医科大学(10人)、京都大(8人)、京都府立医科大学(11人)、奈良県立医科大学(8人)などで、地元の大学を中心に多くの合格者を輩出している。
私立の中高一貫校が強い
以下、4位ラ・サール、5位久留米大附設、6位開成、7位愛光、8位四天王寺と続き、19位の桜蔭まで5年間合計の合格者が200人を超えている。その大半の学校が私立の中高一貫校だ。センター試験(現大学入学共通テスト)と2次試験の両方で高得点が求められる国公立大医学部入試において、6年間のゆとりを活かした先取り学習で、高校3年次を入試対策に充てられるアドバンテージは大きい。
合格者200人超の学校の中で、公立は3校。11位の札幌南は250人が合格、2020年の主な合格大学は、札幌医科大学(23人)、北海道大学(13人)、旭川医科大学(7人)。245人が合格した12位の熊本の主な合格大学は、熊本大学(26人)、鹿児島大学(4人)、九州大学と大分大学(各3人)。17位の仙台第二は203人が合格。主な合格大学は山形大学(13人)、東北大学(12人)、弘前大学(6人)と、3校ともに地元の大学に強みを発揮している。
【2020年12月25日18時49分追記】初出時、熊本高校の合格大学名の一部に誤りがありましたので修正しました。
伝統的に多くの生徒が医学部に合格し、教育方法や進路指導のノウハウの蓄積が背景にあるのは、合格実績が高い中高一貫校と同じだ。
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