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チームメンバーは「先着順」採用でいい!? チームの人材難を嘆くより、まずは今ここにいるメンバーで

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知識や経験の不足を自覚しているがゆえの強み

「ニッポン政策研究所」は、日本社会が直面する課題に対し、具体的な政策を提示するという硬派な内容で、学術論文を読み込んだり、シンクタンクのリポートをチェックしたりと準備が大変な番組だった。報道志向のスタッフをそろえたかったのだが、ほかの番組の人繰りの都合もありメンバー集めは難航。困っていたときに、たまたま手が空いていたのがH君だった。

H君とは「小島慶子キラ☆キラ」という昼の番組でも一緒に仕事をしていたのだが、天然ボケのいじられキャラ。会議でトンチンカンなことばかり言って周囲をあきれさせる一方、人当たりのよさで出演者にもかわいがられていた。時事問題に関する知識はほとんどゼロで求めていたタイプとは程遠かったが、雑務を担当するADとして参加してもらうことにした。

ところがこのH君が、大化けしたのだ。とにかくよく勉強して、毎回番組テーマに関する参考図書や僕が薦める入門書を次々に読破。わからないことがあれば物おじせずに質問し、ゲストの学者や専門家と仲良くなって企画の相談にも乗ってもらっていた。

知識や経験は足りないが、それを自覚しているがゆえに人の力をうまく借りて結果を出していったのだ。その後もH君はメキメキと力をつけ、僕が昨年立ち上げた新番組「荻上チキ・Session‐22」ではエースディレクターの一人として活躍しているのだから、人間、先のことはわからない。

そして「先着順」採用にはもう一つの利点がある。自分の好みが入らないため、メンバーの多様性が保たれることだ。「こういうタイプが欲しい」という思惑を超えた、新しい発見があるのも醍醐味である。
 

構成:宮崎智之

「週刊東洋経済」2014/6/7号:企業買収

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この記事の筆者・長谷川裕氏がプロデューサーを務める「文化系トークラジオLife」が、次回、6月22日(日)25:00~(6月23日1:00~)に放送されます!

※なお、4月27日放送分は、ポッドキャストでも聴けます。
「マイルドヤンキー限界論~"ジモトでまったり"では生きられない時代に必要な力」
最近「マイルドヤンキー」、「ヤンキー経済」という言葉が流行っていますが、Lifeでは2008年から同様の指摘をしていました。しかしもはや、マイル ドヤンキー的な生き方が維持できない時代になりつつあるのではないか? という危機感のもと、“これからの時代に必要な力”を考えます。

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