「1日500個完売」名古屋人気スイーツの正体 名古屋コーチンの卵を使った「ぴよりん」
ひと昔前、名古屋ではお土産に持っていくのは重たくてかさばるものがよしとされてきた。「何となく高価そうに見える」という見栄っ張りの名古屋人気質を表したものだが、やはり、贈る相手に喜ばれるものを選びたい。
名古屋駅構内では数多くのお土産が売られている。定番のういろうや最近では小倉トーストを模したサブレなどが人気らしい。しかし、それらを凌ぐ大人気のスイーツがある。生菓子なので購入当日に消費せねばならないが、1日約500個、週末ともなれば約800個が完売するという。
「ぴよりん」の生みの親に聞く誕生秘話
それが、名古屋駅構内にある「なごめしカフェ トラッツィオーネ ナゴヤ」と「ぴよりんshop」、「カフェ ジャンシアーヌ」で販売している、ひよこ型のスイーツ「ぴよりん」だ。
人気の秘密は、つぶらな瞳と見るからにやわらかそうなモフモフのカラダにキュンキュンするからだけではない。粉末状にしたスポンジの中にはバニラが香るババロア。さらにその中には名古屋コーチンの卵を使った濃厚な味わいのプリンが入っている。スイーツとしてもかなり完成度が高いのである。
ぴよりんが誕生したのは、2011年7月。その約1年前から製造元であるジェイアール東海フードサービス(以下、JFS)でプロジェクトは進行していたという。J F Sは、名古屋駅構内やJRセントラルタワーズ、JRゲートタワーで飲食店を運営しており、名古屋名物になる商品を開発すべく、女性パティシエ2名と男性社員2名の計4名でプロジェクトチームが結成された。
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