常に「思い通りになる人」に共通する思考のクセ 思い込みが確信になるのはメカニズムがある

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思ったことが現実になる人たちは思考のクセがあるようです(写真:rainmaker /PIXTA)
頭の中でぐるぐる思い込んでいることが現実になる。それは悪いことも良いことも……。そんなことを考える人も多いのではないでしょうか。作家・講演家・起業家プロデューサーといったさまざまな肩書を持つ星渉氏が上梓した『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』を一部抜粋・再構成し、思考のメカニズムを紐解きます。

1マイル(=約1.6㎞)。これを人類が4分以内で走破することは無理だと、何百年もいわれ続けていました。1マイル走競技の歴史を見ると、1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミ選手が4分10秒3で1マイル走の世界記録を樹立します。

これは当時の世界記録を2秒更新するものでしたが、たった2秒の更新でも世界は驚愕しました。なぜなら、このたった2秒を更新するのにも37年かかったからです。

それでもやはり、4分を切ることができなかった。「人類が4分を切るのはやっぱり無理なんだ」という認識が世界中に広がりました。当時このことは「Brick Wall」(れんがの壁)と呼ばれ、「1マイル4分の壁はエベレスト登頂よりも、南極点到達よりも難しい」といわれていました。

不可能と思われていたことが可能に

ところが……。ロジャー・バニスターが「1マイル4分の壁」を破ったことで、それまで世界で思われていた「人類が1マイル4分を切るのは不可能である」という「思い込み」が崩壊しました。「あれ? 実は4分切れるんだ」となったわけです。

すると、バニスターが4分の壁を破ってから1年以内に、4分の壁を破る選手がなんと23人も現れたのです。「絶対できない」と思い込んでいたものが「いや、できるんだ!」とわかった瞬間に、何百年もできなかったことができるようになったわけです。

この話は、心理的な思い込みがあなたの人生にどのような影響を及ぼすのかを知るのに、とてもわかりやすい例だと思います。あなたの日常にも、少なからずこの「いい思い込み」と「悪い思い込み」が存在するはずです。

でもここで重要なのは、人類には不可能だといわれていたことでさえ、「思い込みがが変わると実現できる」ということです。ならば、意図的にあなたの「今の思い込み」を変えることができれば、あなたの「今」も変わるということになります。

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