ECBが初のマイナス金利導入 融資促進策など景気下支えへ
[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は5日、低インフレからの脱却とユーロ圏経済の下支えに向け、一連の対応策を打ち出した。
具体的には、主要政策金利のリファイナンス金利を0.1%ポイント引き下げ、過去最低となる0.15%とした。
また、中銀預金金利をゼロ%からマイナス0.10%に引き下げた。マイナス金利の導入は初めて。上限金利の限界貸出金利も0.75%から0.40%に引き下げた。
さらに融資促進を目指し、金融機関に対して期間4年・4000億ユーロ(5448億6000万ドル)の資金供給オペを行うことを決めた。
今回、大規模な資産買い入れによる量的緩和(QE)の決定は見送られたものの、ドラギECB総裁は必要であればさらなる措置を講じると強調。理事会後の記者会見で「われわれは今や全く異なる世界にいる。それは低インフレとぜい弱な回復、金融・信用力の弱体化だ」と語った。今回の決定は全会一致によるものとも述べた。
その他、固定金利でのオペ全額供給の継続、中小企業への支援を目的とした資産担保証券(ABS)買い切りオペに向けた準備を行うことも決まった。
ロイターがまとめた調査では、エコノミストは主要政策金利が0.10%に引き下げられると予想していた。中銀預金金利のマイナス0.10%への引き下げは予想と一致した。
ECBの発表を受けてユーロは対ドル
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