スポーツネイキッド「890 DUEK R」に乗ってみた

最高峰MotoGP優勝を果たしたKTMの設計思想

KTMのミドルクラススポーツネイキッド「790 DUKE」をベースにスポーツ性能を高めた890 DUKE R。価格は税込み146万5000円(東洋経済オンライン編集部撮影)

今回試乗したマシンはKTM。MotoGP最終戦ポルトガルでポールtoウィンを飾ったKTMブランドが作る市販スポーツネイキッド「890 DUKE R(890 デューク R)」だ。

COVID-19による影響で開催数と開催地に変更があり、年間9名の勝者が出るなど、荒れた2輪世界最高峰レースMotoGP。そんな激戦の14戦中でポールポジション3回、優勝3回、3位に5回という結果を残し、表彰台登壇数8回を達成。チームランキングでも年間3位を獲得したKTM。とはいえ、KTMというブランドは、まだまだ国内マーケットではなじみが薄いかもしれない。

創業は1934年、KTMの歴史とブランドに迫る

KTMの歴史は古く、創業は1934年。オーストリアのマッティックホーフェンで金属加工会社として設立された。戦後になって2輪車の製造に着手。どちらかというと、オフロードのイメージが強く、また独自のデザインで販売台数を伸ばしてきた。

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直近の参戦レースは、エンデューロ、ハードエンデューロ、AMAスーパークロス、AMAモトクロス、モトクロスWGP250cc&450cc、ダカールラリーに加えて、ロードレースMotoGP・Moto3クラス……と幅広い。これらの参戦レースでは、すべてのタイトルを獲得している。

残るは、MotoGP・Moto2クラスとMotoGP最高峰クラスのタイトルをとるばかりだ。この好成績の陰には、現場で発生した問題点を最高責任者であるCEOステファン・ピエラ氏へ現場からの即決の判断を仰ぐことが許されているからだとGPスタッフから話を聞いたことがある。風通しのいいホットラインのお陰で2019年度実績(2020年度はまだ終了しておらず)だけでも9つのワールドチャンピオンと、5つのマニュファクチャラーズタイトル、ダカールラリーやエンデューロなどの国際大会でも3つの総合優勝を果たしている。

経営に目を向けて見ると、KTMの母体はオーストリアに拠点を置く「PIERER MobilityAG(ピエラ モビリティ アーゲー)」。ヨーロッパを代表する電動二輪メーカーで、KTMブランドをはじめ、傘下にスウェーデンのハスクバーナ・モーターサイクルズ、スペインのオフロードバイクメーカーGASGAS(ガスガス)を持つ2輪車のグループ企業だ。総合社員数4,368名が働く生産組み立ては10カ国10拠点を持つ。

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