「婚活が苦痛な男性」が結婚できる唯一の方法 「女性と付き合うエネルギー」が不足している

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生活圏内の恋愛結婚は、生活している中で出会い、そこで相手を好きになり恋人同士になって結婚していくので、すべてが自然の流れの中で進んでいく。

しかし、お見合い結婚は、それまで見も知らぬ男女が出会い、お互いのことを知って結婚へというゴールに向かっていく。出会った2人が急速に関係を深めていくためには、エネルギーが必要となる。聡太が言うところの婚活するためのガソリンが体に満タンに入っていないと、なかなか前には進めない。

また、そのガソリンを貯蓄できる量は、人によって違うのだろう。人と対峙したときに、緊張する度合いも、性格によってまちまち。人と話すことに緊張しない人もいれば、人前に出ると極度に緊張する人もいる。

聡太がこんなことを言っていたのを思い出した。

「お見合いを組むのは午後にしてもらえませんか。お腹が弱いので、朝起きたときに調子が悪いと午前中に出ていくのは、とてもしんどいので」

朝起きるとお腹の調子が悪いというのは、お見合いに行かなくてはいけないという緊張感から生まれているものなのだろうか。

その人の性格にあった婚活をすればいい

私は、これまで会員たちに、「婚活で結婚をしたいなら、動くことですよ。LINEは連絡ツールではなく、コミュニケーションツールだと思ってくださいね。毎日のLINEは必須。最低でも週に1回のデートをしましょうね」と言い続けてきた。

これをごく当たり前にできる人もいれば、苦痛に感じる人もいるのだろう。相手への思いがないから苦痛に感じることもあるかもしれないが、そもそも体に恋愛をしていくガソリンが少なくて、アップアップしている人たちもいるはずだ。

私は、聡太に改めて聞いた。

「結婚はしたいの?」

「そうですね。結婚はしたいです」

「じゃあ、無理をせずに、自分に負担にならない範囲で婚活をしましょうか。前に進むガソリンがないから走れない。でも、止まってしまったら、できない自分を責めてしまうことになる。ならば低速でいいから、できる範囲でお見合いをしていきましょう。そして、“ここぞ”という人が現れたら、そのときは少し無理してでもギアを入れて、エネルギーを出していくようにしましょうよ」

サザエさんのように3世帯が同居して、日々泣き笑いしながら日常を紡ぐことが人間の幸せの雛型だったのは昔の話だ。現代社会では、結婚するかしないかは個人が選択していい時代だ。

結婚がしたい。そこにエネルギーを出せる人は、婚活に全力を尽くせばいい。結婚はしたい。でも、前に進むエネルギーが思っていた以上に自分には少なかったと気づいた聡太のような人は、低空飛行でいいから、止まらずに婚活を続けていけばいい。そして、結婚に興味がない人は、結婚しない人生を選択し、自分らしく生きればいい。

2020年は、生活スタイルがガラリと変わり、迷いの多い年だったと誰もが感じているだろう。でも、こんなときだからこそ、自分を見失わず自分の心地よい生き方を見つけていけばいい。

そして、仲人である私は、「結婚したい」と思っている人たちがいたら、その人にあった寄り添い方を見つけ、背中を押していこうと改めて思った。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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