クラウンがセダン不況の中で改良繰り返す真意 一部改良で内外装の質感と安全性を向上
1955年に誕生して今年で65周年を迎えるトヨタ「クラウン」が2020年11月2日、一部改良して発売された。主な内容は、内外装の質感向上と安全機能の進化である。
具体的には、本革シート採用の拡大と、12.3インチのTFTタッチワイドディスプレイ採用のT-Connect SDナビゲーション、18インチアルミホイールの採用といった内容だ。今回の一部改良でボディカラーのバリエーションも増えている。新たに追加された外装色は、新規開発色「プレシャスホワイトパール」「プレシャスメタル」に加え「エモーショナルレッドⅡ」の3色となる。
内装では、本革シートのなかった「RS Advance」「RS Advance Four」と「G」「G Four」へ採用を拡大し、質感を高めている。これによって従来のマジェスタやロイヤルのような高級感を求めるユーザーも選びやすくなるだろう。また、スポーティなRSの上級グレード「RS Advance」「RS Advance Four」には、スパッタリング塗装を施した専用18インチアルミホイールを設定し、ホイールのバリエーションも充実させることで、所有欲を掻き立てる演出も図られている。
トヨタ初の機能で安全性が向上
安全面では、予防安全パッケージのトヨタセーフティセンスに、運転者の体調急変への早期救急救命をサポートする「ドライバー異常時対応システム」を初採用。レーダークルーズコントロールでは、AI技術を活用し、前方カーブの大きさを予測してステアリングの切り始めで速度を抑制する「カーブ速度抑制機能」を初採用している。「ドライバー異常時対応システム」「カーブ速度抑制機能」ともにトヨタ初となる機能だ。
そのほか、プリクラッシュセーフティに「右折時の対向直進車と右左折時の対向歩行者の検知」「低速時の直前の歩行者や自転車」「車両に対する加速抑制機能」「緊急時の操舵支援機能」が加えられ、販売店オプションとしてアクセル踏み間違えの加速抑制機能が設けられた。安全面についてもトヨタ初採用のシステムをはじめ、最新のものへとアップグレードされているわけだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら