日本およびギリシャ、スペイン、ポルトガルの国債を分析《ムーディーズの業界分析》

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スペイン

前回の格付けアクションで、スペインのAaa格付けを確認し見通しを安定的とした。民間部門と公的部門の同時的なレバレッジ解消という課題の大きさは認識しているものの、スペインの強固な基盤と優れたバランスシートの柔軟性によって、今後も債務支払いを継続できると考えている。ムーディーズはスペインの格付けAaaを継続する。

同国の安定性計画(2010~13)には、債務/GDP比率を74%、利払い/歳入比率を8%に安定させるために、4年間で基礎的財政赤字を削減することが含まれている。特に労働市場の改革により経済の生産性を強化することで、同計画を成功裡に達成できれば、スペインのAaa格付けを強力に支えることになるだろう。

GDPは1兆ユーロと、ギリシャの2300億ユーロ、1500億ユーロのポルトガルに比べてスペインは遥かに大国であるので、スペインの10年の資金調達ニーズはそれに応じて多額である。しかし、今年必要とされる国債発行金額は970億ユーロと09年に発行した1400億ユーロよりも大幅に少ない。信用度の高さから、ギリシャが1月後半に発行した5年債に支払った上乗せ金利よりも大幅に低くなっている。

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