ダラダラと長引く会議に圧倒的に欠けてる視点 アメリカでは出席する人も絞って効率化する

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各研究室にラボマネージャーが置かれ、メーリングリストもあり、たとえば基本的なラボの運営や安全性についての話し合いであれば、私が出席する必要はありません。アドミン(事務方)の会議にしてもそうで、出席者は、決定権が与えられています。

若い人たちの研究で、パイロットデータを取る際に、他のラボの装置を借りたり、他のラボの協力を得たりすることもありますが、向こうのラボのPIを通す必要もない際には、若い研究者同士で自由に共同研究を行ってもらっています。

そのほうが、私にとっても彼らにとっても時間を有効に使うことができます。それよりも、「この部分については医学部ではなく生物学部の研究者、場合によっては、工学部の流体力学の専門家や、統計学の専門家の意見を聞きたい」という具合に必要性をもとにメンバーを選び、その都度しかるべき人を呼んで会議をしたほうがよほどいいのです。

おのおの役割が明確なメンバーだけが参加していれば、会議に出ても何も発言せずに終わるということはなくなります。

ただ会議に顔を出して座るだけになる

一番まずいのは、「ポジションが高く、特定の役職についた人は通例で決められた会議に出る」というパターンで、これが慣例化している日本企業は多いのではないでしょうか。

日本の大学もこの悪しき習慣が残っているのか、教授になったら自動的に役員や審議会メンバーを複数割り当てられ、すべての会議に出席しなければならないという話もよく耳にします。

いかに優秀であっても複数の案件にコミットするのは不可能ですし、その必要がないことも多い。結局、とりあえず会議に顔を出して座っているだけになります。あるいは、教授の代理で、准教授や助教が出席することもあるようで、そうなると、ますます出席者が発言し議論する会議ではなくなります。

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