ネット会議で相手をイラつかせる意外な「癖」 自分の癖をわかっている人は少ないかも

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アナウンサーも、最初からペラペラと話せるわけではありません。私も新人時代は練習を重ねましたし、たった2分間のニュースに対し、2時間以上、「下読み」と呼ばれる、原稿を読む練習をしてから本番に臨んでいたものです。

ところで、オンラインで画面の向こうの相手に話すとき、内容をわかりやすくするために「間」をつくるのではなく、自分が息切れしてしまうために、息を吸うことが目的で、「間」をたくさんつくってしまうことがあります。これは、ひと息がとても短いことから起きます。ひと息というのは、一度息を吸ってからすべての息を吐き切るまでの長さのことです。

息継ぎを長くするには?

これが短いと、何度も息継ぎが必要になってしまい、息を吸うための「間」をたくさんつくり、伝えたい内容がうまく伝わらなくなってしまいます。走ると息があがりますよね。ひと息が短いと、話しているだけで息があがってしまう人もいます。

このひと息を長くする、つまり、息継ぎを長くする、「長音」と呼ばれる練習法があります。やり方は、腹式呼吸で大きく息を吸い、「あー」と言いながら息を吐くだけです。ぜひ、時計を見て、自分は何分間、声を出し続けることができるのかをチェックしてみてください。

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一度やってみると、自分が思っているよりも意外と短いかもしれません。しかし、これは、トレーニングを続けることで、10秒、20秒と延ばしていけるものです。「今日の自分は、長音がどれくらい、長くできるかな?」と楽しみながら続けてみてください。

1日1回、「長音」の練習をするだけで、自分の話したい内容を、ひと息で話せるようになってくるので、自分の話のペースをつかみやすくなるはずです。また、緊張すると、息があがってくることがあります。「長音」を長くしっかり出せるように練習していくことで、緊張してしまったときに、自分を落ち着かせることができるようになるでしょう。

慣れないオンラインでハプニングが起きると、普段緊張しない人も緊張して息があがってしまうことがあります。ひと息が長くなると、緊張したときに、画面の向こうの人に緊張を気づかれずに済むかもしれませんね。

白崎 あゆみ エグゼクティブコーチ、フリーアナウンサー

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しらさき あゆみ / Ayumi Shirasaki

13歳からテレビの仕事を始め、25年以上アナウンサー業に従事。上智大学外国語学部フランス語学科を卒業後、アビームコンサルティング株式会社を経て、MRO北陸放送のアナウンサーとして、10年勤務。独立後は、トラストコーチングスクールのTCS認定プロフェッショナルコーチの資格を取得し、オンライン研修やオンラインでの講座提供を、日本国内のみならず、海外在住の人に向けても、多数実施している。

 
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