日本の生命保険の信用力と動向 ~業界の見通しをネガティブから安定的に変更《ムーディーズの業界分析》

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保険事業環境は引き続き安定

国内主要生保あるいは生保業界全体の事業ポートフォリオを保有契約年換算保険料ベースで見ると、5割が死亡保障、3割が年金保険、2割が医療保険等の第3分野保険である。しかし、利益ベースでは、おそらく医療保険等の第3分野保険が半分程度以上を占めると考えられ、今後、高齢化の進展を背景として、医療保険が利益を支える構図への転換がさらに進んでいくものとみられる。

足元においても、比較的厳しい経済環境ではあるが、高齢化社会のニーズに合致したものであることから、年金保険や医療保険事業は緩やかに成長している。国内主要生保の10年3月期第3四半期決算を見ても、第3分野保険や年金保険の保有契約年換算保険料は引き続き増加しているケースがほとんどである。一方で、高齢化の進展は、死亡保障保険事業の縮小につながっている。しかし、このマイナスの影響は、医療保険や年金保険事業の成長により相殺されており、結果として、保険事業にかかる利益は安定的に推移している。

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