スタバのヒット街道、今度は「クッキー丸ごと」 季節限定フラペチーノが異例の前倒し販売に

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特徴はなんといっても、クッキーの存在感だ。ネーミングにある「チャンキー(Chunky)」とは、「かたまりの入った」といった意味。このために専用に開発されたクッキーは、チョコチャンクとアーモンドを練り込み、さらにフラペチーノのなかでしっかりとした香ばしさ、食感が感じられるよう、配合を吟味した生地をオーブンで長時間じっくり焼き上げたものだ。つまり、砕いた上、液体に浸した状態でなお、噛み応えが感じられるほど、しっかりとした生地に焼き上がっているのだ。

専用のワイドストローで一口含むと、まずはフラペチーノ特有のシャリシャリ感、そして、クッキーのザクザク感が食感のハーモニーを奏でる。次に、控えめな甘みと、小麦の豊かな風味が口いっぱいに広がってくる。1つの商品で歯ごたえ、味わい、のどごしなど、さまざまな味覚の饗宴を楽しめる。

バナナフラペチーノでも言えたことだが、こうしたデザート感の強いドリンクには、「ドリンクを注文したらスイーツまでついてきた」ようなお得感がある。また、ホイップクリームと混ぜて食べたり、純粋にドリンクの部分だけを味わったり、敢えてあまり噛まずに飲み込んだりと、自分で調節しながら、いろいろな味覚の探求ができるのも、世のスイーツ好きを虜にしているポイントだ。

さらに、ドリンクを好みに合わせてカスタマイズできる点も、特徴といえる。ミルクの種類をオーダーできるだけでなく、チョコソースやチョコチップなどのトッピングを加えることもできる。ちなみに、チョコレートチップ、キャラメルシロップなど、50円のカスタマイズアイテムは5種類(コーヒーベースのものを含めると7種類)、チョコレートソースやシナモンパウダーといった、6種類の無料カスタマイズアイテムも用意されている。

チャンキークッキーフラペチーノでは、特にカスタマイズを試すお客が目立っているようで「販売開始直後から、自分自身でよりおいしく、自分らしく楽しむ姿がSNSで見受けられる」という。クッキー自体が素朴な味わいのため、どんなフレーバーにも相性よくなじみそうだ。チョコレートはもちろん、シナモン、はちみつなど、さまざまに試してオリジナルの味をつくることも可能だ。

ベンティサイズにはクッキー2枚

価格はトール540円+税、グランデ580円+税、ヴェンティ620円+税で、やはり、「ちょっとお茶でも」というには高めの設定だが、固定ファンにとっては「今しか味わえない」という付加価値があるため、問題にならないようだ。ちなみに、ベンティサイズにはクッキー2枚分が投入されている。相当、満足感がありそうなので、挑戦したい人は空腹のときに選ぶといいかもしれない。

気になるカロリーは、普通のミルクを使用したタイプのもので、トールが417キロカロリー、グランデが523キロカロリー、ヴェンティが751キロカロリーと、ランチ1食分ぐらいにはなりそうなカロリー量を誇る。ミルクを低脂肪のものに代えたり、ホイップクリームを減らすことなどによって多少抑えることは可能だが、せっかくスイーツを味わうのであれば、カロリーのことは忘れて楽しんだ方がいいだろう。

販売期間は8月31日まで。夏場の看板商品として、販売を続ける計画だ。しかし、売り出しが早まったこともあって、早期に販売終了する可能性も考えられる。前回のバナナに引き続き、興味のある読者は、早めに味わっておくべきかもしれない。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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