そればかりではない。こうした外的要因が追い風になったことは否めない事実だが、KFC自身の企業努力によって、「実力」で売り上げを伸ばした面も見逃せない。
大型連休には大人数向けのセット商品「GWパック」を投入。家族で映画鑑賞をしながら、手で持って食べられることをアピールしたCMを、テレビやSNS、動画投稿サイトなどで一斉に訴求。少しでも自粛ムードを打ち消したい、消費者の本能に訴えかけた。
一見地味だが、臨機応変な対応も、功を奏している。利用が急増したドライブスルーに対しては、最需要期のクリスマスにしか配置しない警備員を急きょ手当て。車列を誘導してスムーズに流れるようにし、客の回転率をアップさせたという。

居酒屋やファミリーレストランなど多くの外食企業が不振を極める中、KFCも商業施設内の店舗を中心に一時は150店舗を臨時休業したうえ、全店原則としてイートインでの客席利用を中止して20時には営業を終了。感染対策のため多くの制約を受けた。だがそうした逆風をはねのけ、全店売上高は4月が20.6%増、5月が22.2%増となるなど、前年同月比で大きく売り上げを伸ばしたというわけだ。
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