日経平均がそう遠くない日に上昇しそうな根拠 株価はコロナ感染継続で下落してしまうのか?
では代表的な指標である日経平均株価はどうなるのか。先週は2万3000円を回復して始まったが、その後はジリ貧。終値では大台を維持することが出来なかった。東証1部売買代金も1兆6000億円台と閑散、個別株物色もはっきりしなくなってしまった。
しかし「日経平均2万3000円前後のここは我慢だ、辛抱するところだ」と声を大にして言いたい。読者にとっては、聞き飽きた筆者の相場観だが、思い出して欲しい。2万円の時も、2万1000円の時も、そして2万2000円の時もそうだったことを。
移動平均線は雄弁に物語る
その根拠の1つが移動平均線の並びだ。日経平均は3月の新型コロナショックの急落で、25日移動平均線からの下方乖離が21.52%に達した。その後4月6日まで下方乖離を続けた後、上方乖離に転換。今度は1万8000円台から2万3000円台まで押しらしい押しもなく上昇を続け、6月8日に上方乖離率は逆に10.22%となった。
その後は伸び悩み、6月29日には再び25日移動平均を割る(下方乖離)と、方向感のないモミ合い相場に突入してしまった。そして現在は25日移動平均線の上下で動く「25日線に絡まる相場」となった。個別では6月15日に774円安、翌16日には1051円高、7月31日は629円安などの波乱場面もあったが、結局移動平均線からは大きな乖離に至らず(下方3.46%~上方2.98%)今日に至っている。
一方、25日移動平均線自体は、2万2400円~2万2500円台前半で上下したが、8月4日から明確な上昇転換となり直近は2万2712円まで来ている。また25日移動平均線は短期線の代表だが、中期線の75日移動平均線が長期線の200日移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」が実現した。
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