アメリカ人が「日本人の同調圧力」に感心する訳 ブラッド・ピットも日本のマスク文化に驚いた
実際、マスクの着用に関しても、「自分が感染したくない」という心理と同時に「他者に感染させたくない」という思いが日本人には強かったとされる。
ブラッド・ピットも感嘆!
一方、個人主義の強いアメリカでは、マスクの使用を嫌がる傾向が根強い。アメリカ人の感覚の中には「顔を隠すのは悪人」というイメージもあるという。
しかし、そのような理由で「マスクをしない」という選択肢を選ぶということは、「公」よりも「個」の価値観を優先している結果と言えよう。無論、アメリカ人にとって「個の自由」は建国以来の理念である。
アメリカでは現在、この「マスクをすべきか否か」という論争が熱を帯びているが、そんななかで「日本人に学ぼう」という主張も広がっている。俳優のブラッド・ピットは昨年来日した際、日本のマスク文化に驚いたというが、その経験を次のように語っている。
「でもわかったんだ。風邪をひいているときにほかの人を守るためにしていることなんだって。とても思いやりのある行為だと思う」
「なぜ世界のほかの国でやらないのか、僕たちがどうしてそうしないのかわからない」
日本人の「集団主義」にはいい面も悪い面もある。「周りがやっているから合わせなくてはいけない」ではストレスもたまるが、「みんなで和を大切にしながら協力し、この国難を乗り越えよう」ならば絶大な力となるに違いない。
<2020年8月4日号掲載>
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら