日経平均は今後「上下どっちの方向」に動くのか 全体相場の下落時に備える「王道投資法」とは?

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先週末の8月7日も先物の仕掛け売りとも見られる駆け引き等に影響を受け終始弱含みの展開で、日経平均は一時200円安となった。

テクニカル面から見ると、四半期決算発表前までに売られてきたトヨタ自動車やシャ-プが「下降トレンドライン」(レジスタンスライン)を上にブレイクしてきたことは唯一の救いである。

だが、これも売られていた銘柄が皆反発するわけではなかった。キャノンのように戻らないものや、ニコンのようにさらに売られる銘柄もある。俗に「右肩上がりの勝ち組銘柄の押し目買い」が王道と言われるが、アドバンテストのように勝ち組銘柄の代表と言われていた銘柄でも、市場の予想を下回り、急落のあと戻って来ない銘柄もある。

前出のように、日経平均も7月31日には2万1710円まで下落した。結果的に「保ち合いゾ-ン(2万2000円~3000円)を下方ブレイク」したように見えたがその後反発してゾ-ンに戻ったため、1日だけの「ダマシ」に終わった。

もし全体のトレンドが弱くなった場合はどうする?

だが、ダマシは、2度はない。もし再度この2万1700円台の安値を切れば、今度こそ、おそらく下方向のトレンドが発生するだろう。では、その場合にも備える「和戦両様の王道投資法」とは何だろうか。

これは、徹底した個別銘柄の厳選しかない。それらを勘案すると、「ウィズコロナ時代」の新しい生活様式の中で、安定的に業績を伸ばすことの出来る銘柄の押し目買いこそ、今の投資法の王道となる。

そこで今回は、コロナ禍によって出現した「新しい相場」の中で、どのような観点で「盤石なホ-ルド銘柄」を選んだら良いかのヒントを、筆者の「深掘り銘柄」から2つを参考として紹介しつつ、探ってみたい。銘柄選択の重要な重要キ-ワ-ドに関しては『 』の印をつけて示した。投資家の銘柄判断の例題として、お役に立てたらうれしい。

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