長瀬智也退所、TOKIO法人化に得心しかない理由 悲しさや驚きよりも感動が上回るコメント
松岡さんが「『先代(ジャニー喜多川さん)からもらった名前をつぶすわけにはいかない』という気持ちはありました」と語っていたように、屋号にこだわることで恩義を示したことも彼らの株を上げました。やはり長年一線級のタレントとして活動してきた彼らは、一流ならではのプレゼン力があるようです。
加えて、発表翌朝の「めざましテレビ」(フジテレビ系)で後輩の伊野尾慧さんが「『こんな道もあるんだよ』と後輩に道を示してくれた」とコメントしていたように、株式会社TOKIOはアイドルにおけるセカンドステージの選択肢を増やすモデルケースにもなるでしょう。
最後にもう1つ忘れてはいけないのは、長瀬さんの退所は来年3月であり、8カ月前に発表されたこと。ファン(顧客)にショックを与えず、関係者(取引先)に迷惑をかけることなく、時間的な猶予を与えたことも含めて、非の打ち所がない決断と言ってもいいでしょう。
「期待感をわずかに残す」のはスターならでは
これまで何度か長瀬さんの退所をめぐってメディアがあおり、憶測ではやし立てたことがありましたが、彼らは揺らぐことなく互いを尊重し、周囲に配慮したうえで、堂々と次の道を歩みはじめたのです。発表後、これまでのような活躍は見られなくなるにもかかわらず、「元気をもらった気がする」などのポジティブな声が目立つのは、彼らの言葉からメンバー間の信頼・感謝・尊重の気持ちを感じたからではないでしょうか。
先月19日にジャニーズ事務所を退社した手越祐也さんは「円満退社」をアピールしていましたが、唐突かつ強引な感は否めませんでした。ただ、個人の人生を考えると手越さんが悪いということではなく、「長瀬さんも同じようにできたけど、それをよしとしなかった」「TOKIOの絆や包容力が凄かった」という見方が適切なのかもしれません。
松岡さんは長瀬さんが再びTOKIOに関わる可能性について聞かれたとき、「『絶対ない』とは言えない」と答えました。「互いの活動が軌道に乗ったら、再び集まることがあるかもしれない」という期待感をわずかに残すコメントはスターならではであり、一流のビジネスパーソンにも相通じるものがあります。
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