9年目を迎えた「マンゴーパフェ」の内幕 進化を続けるミニストップの定番カップスイーツ

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マンゴーパフェのソースには、ソフトクリームの濃厚な味わいに合うよう、パッションフルーツ果汁を隠し味にした、よりトロピカルで酸味のあるソースを採用した。

広報部の担当者は「パフェはソースとフルーツとソフトクリームだけで構成されている。だからこそ、それぞれの相性が非常に大切」という。素材にこだわることで、ベストの相性を探る必要があるのだ。

その意味で、もっともこだわっているのは、主役であるマンゴーだ。マンゴーパフェに使用しているマンゴーは、タイ産のマハチャノック種というもの。この品種は2006年から採用しているもので、それまでに使用していたナムドックマイ種に比べると甘みが強く、香りも豊かだ。色が変わりにくく、品質管理をしやすいというメリットもある。ちなみに、このマハチャノック種はタイのプミポン国王在位60周年記念として、日本に輸入解禁されたものだとか。

契約農場で収穫し選定されたマンゴーはそのまま使用するのではなく、さらに熟成をさせる工程を経る。この工程は「追熟」と呼ばれており、より甘さを引き出すためになくてはならない工程だ。この追熟こそが、マンゴーのおいしさを左右するもので、湿度、温度、日数には細かいノウハウがあるそうだ。

追熟が終わったマンゴーを一口大にカットして急速冷凍。閉じ込められた香りや味が、店舗で解凍し、お客に供する時点で花開くので、まるで生のマンゴーのようにフレッシュな味わい、食感が楽しめる。

ぎっしりとマンゴーが入っている

またマンゴーが贅沢に使われているのは、従来からのコンセプト通り。「マンゴーのグラム数は公開していない」とのことだが、写真のように、カップの約3分の2がマンゴーで埋め尽くされている。ソフトクリームとの配分に気をつけながら、少しずつ混ぜて食べるのがオススメだが、なかには「果肉を味わいたい」と、敢えて底のマンゴーを残して、まずはクリームだけを食べてしまうファンもいるそうだ。それだけ、フルーツ自体に食べ応えがあるということだろう。

このように品質にこだわった商品だが、320円という価格に抑えられている。もう少し高くても十分に売れそうに感じられるが、「飽くまでもコンビニのスイーツなので、気軽に購入できる値段であることが重要」(広報部)とのこと。価格を抑える努力を続けているという。

わずか150キロカロリー

なお、マンゴーというフルーツのヘルシーさも最近では話題になっており、さらにマンゴーパフェの人気を押し上げる理由になっている。

「ダイエットしたいけど甘いものを食べたい」「食べるなら、ちゃんと甘いものを食べたい」というのが女性の本音。マンゴーパフェは、その全部をいいとこ取りできるため、わがままなニーズにばっちり応えてくれるスイーツといえる。マンゴーに含まれている、ビタミンA、B₁、B₂、C、食物繊維、ミネラルは、美容によい栄養素。さらに、150キロカロリーと、スイーツとしては非常に低カロリーだ。

ミニストップには、もっと強烈なダイエット応援団もある。食べても太らないと注目されている「希少糖」を使用した、メロンパフェやレアチーズパフェもある。ダイエット中の人にとっては、これらも有力な選択肢といえそうだ。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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