豊肥線はこの区間を含む肥後大津―阿蘇間27.3kmが現在まで不通となった。赤水駅付近では試運転中の列車も脱線、搬出するまで半年近くがかかった。
復旧に当たっては、まず2次災害を防ぐため、国や熊本県が山の数百m上から崩れた斜面を修復・補強。その後にJRが線路の復旧にとりかかるという、地震による被災ならではの気が遠くなるような工程を要した。
立野駅が復旧の拠点に
立野駅のホームはもともと約120mの乗降場だったが、現在の編成の長さに合わせて約90mの長さで復旧。工事は比較的早期の2018年に完了した。JR九州は「周辺の道路が狭いため、立野駅を先に復旧させて同駅を拠点にレールなどの工事資材を運搬した」と説明する。
肥後大津―阿蘇間が運休となっている間、熊本駅でも動きがあった。2018年春、主に豊肥線の列車が発着していた地上の0番線が廃止され、すべて高架ホームとなった。同時に高架下商業施設「肥後よかモン市場」がオープン。さらに2021年春に「アミュプラザくまもと」が開業することが決まっている。
全線再開する豊肥本線
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復旧工事が終わった豊肥本線の線路
=2020年7月16日(記者撮影)
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線路は山の中腹を通っている
(記者撮影)
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かなりの勾配がある場所を通る
(記者撮影)
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崩壊した斜面は熊本県が治山工事をした
(記者撮影)
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スイッチバックに入る手前
(記者撮影)
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右側の線路が上っているのがわかる
(記者撮影)
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各列車の長さが異なるため停止位置目標が立ち並ぶ
(記者撮影)
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クルーズトレイン「ななつ星」の停止位置目標
(記者撮影)
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反対側から見たスイッチバック
(記者撮影)
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左は阿蘇方面、右は立野駅方面
(記者撮影)
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大規模な斜面対策工事
(記者撮影)
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踏切は試運転開始の7月21日から使用される
(記者撮影)
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線路脇の斜面対策
(記者撮影)
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画面奥に立野駅がある
(記者撮影)
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スイッチバックがある立野駅
(記者撮影)
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地震で被災したホームが修復された
(記者撮影)
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立野駅の駅名標。地名の由来が解説してある
(記者撮影)
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立野駅は外輪山の“切れ目”に位置する
(記者撮影)
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列車は進行方向を変えて後方の山の
中腹を上っていく(記者撮影)
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南阿蘇鉄道は2023年夏の全線再開を目指す
(記者撮影)
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南阿蘇鉄道の立野駅のホーム。駅の建物は撤去された
(記者撮影)
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地震で崩落した阿蘇大橋があった場所
(記者撮影)
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阿蘇大橋地区は大規模な斜面崩壊が発生。
豊肥線も巻き込まれた(記者撮影)
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立野―赤水間の鉄橋
(記者撮影)
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踏切に遮断棒が取り付けられていた
(記者撮影)
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外輪山の内側に入った豊肥線の線路
(記者撮影)
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線路は阿蘇カルデラの開けた土地を走る
(記者撮影)
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新しくなった赤水駅
(記者撮影)
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赤水駅のホームは仕上げの最中だった
(筆者撮影)
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被災当時の豊肥線の線路
(写真:JR九州)
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瀬田―立野間の斜面崩壊
(写真:JR九州)
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立野―赤水間の斜面崩壊
(写真:JR九州)
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立野駅では地震でホームの端が崩れた
(写真:JR九州)
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2016年7月の立野駅
(記者撮影)
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2016年7月の南阿蘇鉄道の立野駅。ホーム上に
建物があった(記者撮影)
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崩れた山の斜面
(記者撮影)
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線路を敷く前の立野駅(阿蘇方面のりば)
=2018年4月(記者撮影)
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線路を敷く前の立野駅(熊本方面のりば)
=2018年4月(記者撮影)
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復旧工事前の豊肥線の被災現場
=2018年4月(記者撮影)
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復旧工事前の豊肥線の被災現場
=2018年4月(記者撮影)
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