相鉄・東急直通線、工事の真上で連続陥没の不安 6月に2回も発生、トンネル工事との関連は?
東海道新幹線の新横浜駅付近を通る横浜市の幹線道路「環状2号線」
道路に大きな穴が開いた場所のほぼ真下は、現在建設が進む「相鉄・東急直通線」のトンネル工事現場。陥没と工事との関連ははっきりしていないが、同直通線の整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)はトンネル工事を中断し、原因の調査を急いでいる。
約2週間で2回の陥没
「相鉄・東急直通線」は、2019年11月に開業した「相鉄・JR直通線」の羽沢横浜国大駅(横浜市神奈川区)から分岐して新横浜駅・新綱島駅(どちらも仮称)を経由し、東急電鉄東横線・目黒線の日吉駅(同市港北区)に至る全長約10kmの路線。2022年度下期の開業を目指して工事が進んでいる。開業後は相模鉄道(相鉄)と東急線が相互直通運転し、相鉄線沿線と渋谷・目黒方面が1本で結ばれる。
2回の道路陥没は、建設中の同線「新横浜トンネル」の上で起きた。
最初の陥没は6月12日の午後2時半ごろ、新横浜駅から北東に約800mほど離れた横浜市営バスの港北営業所近くで発生。環状2号線の歩道部分から片側3車線の左側車線にかけて路面が陥没し、鉄道・運輸機構によると大きさ約6m四方、深さ約4mの穴が開いた。
2度目の陥没は6月30日の午前5時半ごろ、1度目の現場からさらに300mほど北東で起きた。こちらも環状2号線の歩道部分と左側の車線にかけて路面が崩れ、同機構によると大きさ約8×6m、深さ約2mの穴が開いた。
どちらも巻きこまれた車や歩行者はなく、工事関係者にも被害はなかった。
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