親は「子供の大学費用」をどれくらい出すべきか JKだって超知りたい!「人生に必要なお金」
奨学金は確かにありがたい制度である。でも、返済しながら生活もして、さらにお金を貯めて行くって、かなり大変そうだ。エマ先生は、「今はね、夫婦で奨学金を返済していて、貯蓄ができない人も多い」って、言っていた。家を買うときに利用する住宅ローン(ローンはもともと「貸す」という意味)なんかでも、別の借金があったりすると、必要な額を貸してくれないこともあるんだって。借りるからには、「お金の計画」が大切っぽい。
大学の学費は自分でどれくらい出すべきなのか?
さっそく、花実は「今後20年間の人生」を想像してみる。
「ハナミはこれからなんでもできるわ!自由に人生を思い描いてみて」というエマ先生のアドバイスにしたがって……
大学はストレートで合格。無事薬剤師の免許をとって、憧れの「アサッテラス薬品株式会社」に就職。夢の1人暮らしスタート!といきたいところだけど、給料が安い間は、仕方ない、1人暮らしは諦めるか。
次は結婚・・・年齢にはこだわらないけど、まあ28歳くらいでしてもいいかな。当然ダンナも稼ぐのでダブルインカム。お金を貯めて、奨学金をまとめて返しちゃえばいい!
でも、返済は花実が全部するのかな。パパとママが半分くらい返してくれるとか?そもそも、親はいくらくらい大学の学費を出してくれるのか。いや、出せるのか。老後の生活もあるだろうし。むぅ…
「あ!これって、私だけじゃなくて、家族で一緒に考えるべき問題じゃない?!」
そんなことを考えているうちに、あっという間に週末になった。
昼下がり。
花実は、部活の顧問であるエマ先生にもらったエクセルの「キャッシュフロー表」に数字を入れている。キャッシュフロー表というのは、大学入学、就職、転職、結婚などといったライフイベントに沿って、毎年の支出、収入、貯蓄の推移を表したお金の予定表だ。
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