東海道新幹線であれば「のぞみ」よりも「ひかり」や「こだま」のほうが比較的空いている。こだまであれば、東京から京都まで2人で利用する場合、1人当たり片道9980円(EXこだまファミリー早特)と、費用も節約することができる。同様に普通車ではなく、奮発してグリーン車を選ぶことでソーシャルディスタンスが確保できる。早朝発の列車や深夜着の列車を使うことで混雑を避ける方法も有効だろう。
自家用車やレンタカーの利用はどうだろうか。自家用車の場合、あらかじめ燃料を満タンにしてETCカードを使い、飲食物も持ち込めば、サービスエリアなどでトイレを利用する以外、外界との接触はない。水野氏は「人との接触が最も少ない自家用車がベストだろうが、車内の換気と出発前の検温などは忘れてはならない」と念を押す。
レンタカーの利用の場合もきちんと消毒さえされていれば、借りるときと返すときに営業所のスタッフと接触する以外は自家用車と大差ない。目的地までレンタカーで移動するのが大変な場合でも、現地でレンタカーを借りることで公共交通機関やタクシーを利用するよりも安全な旅ができるといえるだろう。条件が許せばレンタサイクルも比較的安全な選択肢だ。
「移動中のリスクよりもむしろ、現地で感染を広げたり、感染を受けたりすることの懸念が大きい」(水野氏)。当面の間、旅行する場合は個々の行動が、新型コロナ感染症拡大に結び付くリスクが高いかどうかを慎重に判断することが求められそうだ。
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