あの「ウーバー配達員」が知るべき補償の仕組み

予期せぬ事故に遭った時にどうすればよいか

在宅勤務など家で過ごす時間が増える中、ウーバーイーツの配達員も増えています(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

街中では、料理を配達する人を見る日常が、すっかり当たり前になりました。新型コロナウイルスの影響で外出自粛や3密回避が叫ばれる中、飲食店の料理デリバリーサービスは着実に普及しています。

ただ、気になるのは、配達員の事故です。配達を急ぐあまりの交通ルールを無視した危険運転も目立ち、死亡事故も起きています。コロナ禍で職を失ったフリーランサーやアルバイト学生が配達員の職に就くケースが増えていることを考えると、何かあったとき、どこまで守られるのか気になります。

そこで、今回は、自転車でデリバリーサービスの配達員をする際に備えておきたい、必要な保険の手当てについて取り上げます。

Uberの配達員向け保険は2本立ての補償

どんなに注意をしていても、予期せぬ事故に遭うことはあります。そんなときに備えた保険のカバーは大切です。料理宅配サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の場合、2019年10月1日より、配達員(配達パートナー)全員に保険を用意しています。

配達員パートナー登録をすれば誰でも適用され、保険料負担もありません。自転車・原付バイク・バイク・軽自動車、すべての車両が対象です。

補償内容は図表1の通りで、配達中に起きた事故での相手への補償をカバーする【賠償責任】と、配達員自身のケガを補償する【傷害補償】の2本立てになっています。

【図表1】

【賠償責任】では、「配達中に歩行者にぶつかってケガを負わせた」といった交通事故だけでなく、「商品の受け渡し時に誤って料理をこぼしてしまい、注文者に火傷を負わせた」といった受け渡し時のトラブルや、「配達中に注文者の自宅や第三者の車両に損害を与えた」といったケースでも補償されます。

また、【傷害補償】では、「配達中に車とぶつかり、自身がケガを負った」「商品の受け取り時に誤って料理をこぼしてしまい、自身が火傷を負った」といったケースで補償を受けられます。

自転車事故では約9500万円の高額賠償事例が出ていますので、【賠償責任】が最高1億円のプランはまずまずの安心感があります。

けれども、「これで備えは万全!」と思っていると、残念ながら盲点があります。Uberの保険は、配達リクエストを受けてから、配達完了あるいはキャンセルを受けるまでの間の事故が対象です。逆に言えば、待機中や移動中、家に帰る際に起きた事故については補償されない点に注意が必要です。

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