インドで働く日本人社員をいかにケアするべきか?-第3回(最終回)「セキュリティと健康」編

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インドに来て初めて「ゼネスト」というものを体験しました。ゼネストは通常のストライキとは異なり、あらゆるものが止まります。自動車で移動することは危険です。ゼネスト期間中に自動車で移動することは仕事をしていることを意味し、ストライキ破りということになります。車に投石されることもあるので、たいへん危険です。

こうしたインドの常識は社員に周知徹底する必要があります。

--インドで成功するにはハードからソフトまで周到に準備する必要があるようですね。

インドは、欧州ではなく、中国のようなアジアでもありません。文化や習慣などすべてが独特です。そのため、身の回りのことから仕事に関することまですべて日本人が自分でやる必要があります。

ほかのアジアの国ならば、食事や住居の手配などをすべて丸ごと引き受けてくれる業者がいますが、インドにはいません。

MCPI立ち上げ時に最多で50人の日本人社員がいました。しかし、大半の日本人社員に海外勤務経験がありませんでした。そこで、在インド大使館の医務官からは、「海外未経験者がこれだけ多いとメンタル面で不調者が発生するのでは」と心配されたものです。

しかし、会社が社宅、食事、海外手当水準、帰国回数など細かいところまで配慮した結果、日本人社員全員が問題なく勤務することができました。

後藤 啓 ごとう・あきら
三菱化学株式会社 人事部労制グループ・グループマネジャー。1998年から2001年までインド子会社MCPIの人事総務部長としてインド(西ベンガル州)に駐在。

(聞き手:『東洋経済HRオンライン』編集部:田宮寛之)

 

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