日経平均293円高、「盛り上がらない」理由は何か

米株高や円安を好感したが後半は伸び悩む

 6月30日、東京株式市場で日経平均は反発。前日の米国株式市場が堅調だったことや、外為市場でドル/円が107円台後半まで円安に振れたことが好感され、幅広く物色される展開となった。写真は2019年1月、東京証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 30日 ロイター] - 30日の東京株式市場で日経平均は反発。前日の米国株式市場が堅調だったことや、外為市場でドル/円が107円台後半まで円安に振れたことが好感され、幅広く物色される展開となった。ただ、日銀短観、米ISM製造業景気指数など重要経済指標の発表を控えていることから上値に対して慎重な動きとなり、後半は伸び悩んだ。

29日の米国株市場は、ダウが2.32%高。航空機大手ボーイング<BA.N>が737MAXの試験飛行を材料に買われたことが指数を押し上げた。ナスダック総合は1.20%高、S&P総合500種が1.47%高でそれぞれ取引を終えた。

加えて為替相場が円安となったことで、日本株は輸出関連株を中心に買い優勢で始まった。ただ、市場では「米国で重要経済指標を控えているため、上値を取り切れない」(国内証券)との声が聞かれたほか、世界的に新型コロナウイルスの感染が収まらないことに対する警戒感も強く、より上値を買おうとする動きはみられない。

SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏は「足元で新型コロナへの警戒が強く、どうしても盛り上がらない。商いが細っている現状では、コロナの影響が小さい銘柄を個別に物色する相場となりそうだ」とコメントしていた。

TOPIXも反発。東証33業種は鉄鋼、空運業、不動産業などの上昇が目立ち、値下がり業種は証券業、医薬品など6業種にとどまった。東証1部の売買代金は2兆2425億5900万円と前日に比べてやや膨らんだ。個別では、東京エレクトロン<8035.T>が上場来高値を更新。ソニー<6758.T>など主力輸出関連株にしっかりとなる銘柄が目立ったが、NEC<6701.T>はさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり1093銘柄に対し、値下がりが991銘柄、変わらずが85銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      22288.14 +293.10

寄り付き    22335.10

安値/高値   22273.38─22448.30

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1558.77 +9.55

寄り付き     1570.28

安値/高値    1557.66─1573.90

 

東証出来高(万株) 124084

東証売買代金(億円) 22425.59

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