世界を知る力 寺島実郎著
冷戦が終結して20年が過ぎた。長く続いた戦後体制は、民主党政権の誕生とともに名実ともに変わろうとしている。
アメリカを通じてしか世界を見なくなった戦後日本人が、その思考停止状態を脱するには、「世界を知る」ことが必要であり、それは自らを相対化し客観視する過程なくして磨かれないと、著者は説く。
いま本当の意味の、誰もが自己主張できる「グローバリズム」が模索され、国境を超えるネットワークが、うねりのような相関のなかで、世界を動かす。
「世界を知る」とは、「時空を超える視座」によって、「相関という知」を踏まえて、「分散型ネットワーク時代」をとらえることだ。
民主党の「外交ブレーン」といわれる著者の書き下ろし。
PHP新書 756円
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