長時間PC作業に効く「背中を丸めるストレッチ」 リモートワークで体の不調を訴える声も続出

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長時間のパソコンやスマホ、タブレット操作で身体はこんな不調になります。

●猫背や反り腰など姿勢が悪くなる
●肩こり・首こり
●頭痛
●腰痛
●慢性疲労
●冷え性
●自律神経の乱れ
●免疫力の低下
●スタイルが悪化し老けた印象に

長時間デスクワークをしている方の大半は、猫背や反り腰といった悪い姿勢が定着し、肋骨が歪んだ状態にあることもわかりました。肋骨が歪むと、肺が十分に拡張せず、また横隔膜の機能が低下します。すると、呼吸が乱れて肩や腰、背中といった身体のほかの部位で呼吸の機能を補うようになります。それが肩こりや腰痛、頭痛といった不調につながるのです。

現代人の9割が間違った呼吸をしている

人は1日で約2万2000回もの呼吸を行っています。人生が80年だとしたら生涯で6億回以上の呼吸をしていることになります。しかし、私のジムで観察すると90パーセントの方が間違った呼吸をしていました。多くの方が、姿勢が悪いために「呼吸しすぎ」の状態になっています。呼吸のしすぎは、先ほど紹介したように全身にわたってあらゆる不調の原因となります。

では、常にシャキッと背筋を伸ばしていればいいのでしょうか。実は、肋骨が歪んだ状態で、無理に背中をシャキッとさせたり、背筋の筋力アップをしても、姿勢の悪さが改善されることはありません。猫背を直そうと思って背中をそらせるトレーニングをするとさらに反り腰を助長することにもなるのです。姿勢を改善させるためにまずは背中を丸めるストレッチをして、肋骨の歪みを正すことが大切になります。

「背中を丸める」ストレッチは、脇の下にある前鋸筋などを強化しながら、背中を丸めて横隔膜の機能を改善します。背中を丸めるといっても、背中を丸める=猫背ではありません。猫背は本来、働くべき筋肉がお休みをし代わりに別の筋肉が働きすぎた状態になっている状態。肩が前に出て背中が丸まって見えますが、実は腰は反っていることがほとんどです。

また、肋骨も開きすぎて呼吸が乱れている人が多いのが特徴です。対して、背中を丸めるストレッチは、腹横筋や内腹斜筋、僧帽筋下部繊維を意識しながら背中をググッと押し上げるようにします。背中を丸めることで、肋骨の歪みを正し、横隔膜の機能が改善し正しい姿勢ができるようになります。正しい呼吸は美しい姿勢につながります。

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