コロナ太りは「朝」で解消!腹が凹む5大秘訣 朝食、運動…「朝の過ごし方」がポイントです

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最後は、「朝食後の運動に、軽く運動する」ことです。

【5】朝食の「30~60分後に」「10分程度」軽く運動する

食後の運動はぜひ取り入れていただきたいのですが、運動のタイミングは、専門家によっても意見が分かれるところです。

私のおすすめは「食後30~60分後」です。これは血糖値の上昇を抑えるためです。血糖値は、食後1時間前後に最も高くなります。血糖値が高くなるとインスリンが出て、血糖を細胞内に取り込みます。このときエネルギーとして消費されなかった分は、肝臓に蓄えられたり、脂肪細胞にため込まれたりします。

食後に運動をすれば、血中のブドウ糖をエネルギーとして使うので、血糖値を下げることになり、脂肪が蓄積されにくくなるのです。だから、運動するなら「食後30~60分後」を私はおすすめしています。「では、『食後すぐ』のほうがいいのでは」と思う方もいらっしゃると思いますが、消化のために30分は体を休ませてあげましょう

その後、30分くらいまでの間に体を動かすのがといいのですが、運動といっても激しい運動をする必要はありません。腹が凹む!「コロナ太り解消」簡単な運動3秘訣でも紹介しているように、軽い有酸素運動を10分程度すればOKです。

「外出自粛」のいまこそ、朝食の後の時間を有効に使って「コロナ太り」を解消していきましょう。

上手な朝の過ごし方で「心身ともに健康」に

仕事もテレワークだったり自宅待機だったりすると、朝の通勤がないので、つい朝寝坊をしてしまいがちです。しかし、「朝寝坊せずいつもと同じ時間に起きて、きちんと朝食を食べる」ことが、「コロナ太り」解消につながるのです。

いままで以上に健康を維持する努力が大切なこの時期、「朝の過ごし方」に、少し気をつけるだけで「コロナ太り」で内臓脂肪をため込まず、心身ともに健康に過ごすことができます

ちょっとした「朝の過ごし方」で、内臓脂肪を減らし、お腹を凹ませることは十分可能です。「正しい知識」を身に付け、皆さんが「コロナ太り」から抜け出し、心と体が健康な毎日を送ることを、医師として心から望んでいます。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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