東大生が太鼓判「勉強のやる気を高める本」3選 「マンガから教養書まで」僕を救ってくれた本

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勉強のやる気を高める本3:『かぐや様は告らせたい』

そんな中で僕が一番「これは勉強のモチベーションになる」と思うのが、『かぐや様は告らせたい』(赤坂アカ、集英社)というマンガです。

『かぐや様は告らせたい』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

天才的な頭脳を持った主人公たちが、相手に「好き」と言えないから、相手から「告らせる」ためにいろんな策を弄する……というラブコメディです。

現在アニメ化もしている大人気作であり、ギャグの要素も強いのですが、しかしポップな作品である一方で「努力」というものと真正面から向かい合っている作品でもあります。

このマンガの主人公は、自分の好きな女の子と肩を並べるために1日に何時間も勉強する、めちゃくちゃな努力家です。元から天才的な才能を持っているわけではなく、むしろできないことも多いからこそ、勉強以外の面でもいろんなことに努力し、失敗したり挫折したりしながらも、前に進んでいきます。

「努力の意味」がわかれば勉強のやる気は高まる

そうやって人より何倍も努力しているからこそ、努力の仕方がわかっており、どんな分野も他の人よりも習得が早い。いろんなところで努力しているから、その努力を他のところでも活かすことができる。この主人公の姿を通して、「努力することの意味」が非常によく伝わってくるのです。

「努力する」というのは大変な行為ですし、それで結果がついてくるかはわかりません。だから多くの人は、「勉強しても意味がないかもしれないから」「自分は出来が悪いから」と諦めてしまいます。

でも、この作品で描かれているように、努力には必ず意味があり、短期的に結果につながらなかったとしても、長期的には必ず役に立つものです。勉強は、そういう意味で「必ず役に立つ」ものです。他の分野より努力が結果につながりやすく、テストで努力が数値になって自分の前に表れてきます。勉強は他でも活かせる「努力の型」を学びやすいのです。

そういうことを教えてくれる作品なので、僕も学生の前で話すときはいつもこの作品の話をします。学生だけでなく大人も元気づけられる作品だと思うので、みなさんぜひ読んでみてください。

いかがでしょうか? やる気が出ないとき、勉強しようというモチベーションがわかないときは、ぜひこの3作を読んでみてください!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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