東大生が太鼓判「勉強のやる気を高める本」3選 「マンガから教養書まで」僕を救ってくれた本
そもそも、なぜ僕たちは勉強を「つまらない」と感じるのでしょうか? それは、勉強は「受け身」でやるものだと思い込んでいるからです。
僕たちは先生から話を聞いたり、本を読んだり、人から一方向的に情報を教えてもらうことを指して「勉強」だと考えがちです。一方向で受け身だから、どうしても「つまらない」と感じてしまうんです。
勉強は「能動的」にするといっきに楽しくなる
でも実は、「勉強の主人公は学ぶ側なんだ」ということを教えてくれるのが、この『先生はえらい』(内田樹、ちくまプリマー新書)です。
タイトルが『先生はえらい』なので、「無条件で先生に従えば成績が上がる!」みたいな内容かと勘違いしそうになるのですが、そんな本ではありません。
むしろ「どんな先生であってもいい。先生はえらいんだと僕らが考えているうちは、実は何からでも、どこからでも学ぶことができるんだ」ということを教えてくれるのです。
もともと人間は、暇だから勉強を始めました。schoolという言葉は、古代ギリシャ語のscalaが語源だと言われていますが、この言葉は「暇な時間に勉強や芸術の道に進み、充実した時間を過ごすこと」だったと言われています。
充実した時間を過ごすために、いろんな物事を自分で考えて楽しむ、それが「勉強」だったのです。
「勉強」というと「強いられる」というニュアンスが強く、他の人から押しつけられるようなイメージがあります。でも「授業を受ける」を英語で言うと「”take” a class」であり、授業も勉強も、自分から”取りに”行かなければならないのです。
それを忘れて受け身になっていると、どうしてもつまらなくなってしまう……だから能動的に学ぶべきだということを、この本は教えてくれるのです。
学ぼうと思えば、人間は何からでも学べます。どんなにつまらない本からも、どんなに面白くない授業からも、もしかしたら自分の努力によって学びを得て、楽しむことができるかもしれない。そんなふうに考えることで、勉強が楽しくなる本が、この『先生はえらい』なのです。
大人から子どもまで幅広く読める、めちゃくちゃ読みやすい本なので、みなさんぜひ読んでみてください!
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