自分は洗脳されていないと思う人の大きな誤解 世の中はすべて洗脳、悪い方向に行かない為に
また、「自分はだまされにくい」と思い込んでいる人も厳しい。人間はそんなに賢くありません。自分に批判的になることが大事ですし、自分の力を見誤ると、あまりいいことはありません。
オレオレ詐欺にしても振り込め詐欺にしても、もちろんだますほうが悪い。でも「宝くじが当たる方法を教えますので振り込んでください」といった言葉でだまされているとすれば、それはあまり同情できないというか、ハッキリ言ってバカです。
「自分はだまされやすいんだ、だまされてもいいや」という前提で生きていきましょう。
すべては洗脳である
これも前提の話になるのですが、世の中にあることのすべては洗脳です。「洗脳するな!」とか「洗脳はよくない」ということがしきりに言われていますが、私は洗脳について必ずしも「悪」だとは思っていません。
どういうことか。洗脳というと、単一の思想で人々の思考を染めることがイメージされますが、これにはグラデーションの問題があります。つまり、「ものを盗んではいけない」と教えることが洗脳かどうかと言われれば洗脳なわけですし、「人を叩いちゃいけないよ」というのも洗脳です。私の娘は息子を叩きますから。子どもは子どもを叩きます。
でも、「人を叩いちゃだめだよ」と繰り返し言い聞かせると、人を叩かなくなってきます。これは洗脳そのものだと思いませんか?
また、学校教育も洗脳中の洗脳です。「みんなで仲良くしましょう」とか「明るく元気でいましょう」とか、すべてが洗脳です。組織にしても「この時間に来なければならない」とか、「遅刻したら怒られる」とか、全部洗脳なのです。そう、「世の中は洗脳だらけ」なのです。
その前提で、そのなかにもいい洗脳と悪い洗脳があります。悪い洗脳とは、社会規範に大きく反する洗脳で、これは問題視されてしかるべきです。ですから、社会でちゃんと生きていこうという気があるなら、社会的に問題のない洗脳をすべきだということです。
情報の記録や伝達、保管などに使われる装置のことを「メディア」と言います。メディアと言われて思い浮かぶ代表と言えば、新聞や雑誌、テレビ、そしてSNSをはじめとしたインターネットメディアなどが挙げられます。このメディアに情報が乗せられて広く伝えられるわけです。先にも言いましたが、「学校教育」も洗脳の1つであり、近代国家が発明した1種のシステムで、子どもにものを教えるというメディアなわけです。
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