コロナを経て急増「脱・現金派」に伝えたい知恵 キャッシュレス生活をよりお得にするコツ

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なお、対象決済金額別にみると、金額が多い順にクレジットカード(約64%)、その他電子マネー等(約29%)、QRコード決済(約7%)となっているが、これは順当だろう。巣ごもり生活でネット決済が増えたこともカードが強い一因だと思われる。QRコード決済、いわゆる「〇〇ペイ」については、外出自粛でお家芸たるポイント増額キャンペーンが打ちにくかったせいか、やや尻すぼみにも見える。

とはいえ、緊急事態宣言解除とともに消費マインドも向上しつつあり、そろそろ太っ腹キャンペーンが打ち出されるだろう。さっそくPayPayは対象のオンライン加盟店を対象にした「最大10%戻ってくるキャンペーン」や、抽選で決済額の10倍のPayPayボーナスが当たる「ペイペイジャンボ(オンライン)」を打ち上げた(6月末まで)。

政府のポイント還元事業はいったん終了するにしても、感染防止のために示された「新しい生活様式」では、キャッシュレス決済を推奨している。還元事業に参加した約115万店はすでに対応を整えた。消費者も現金忌避の意識が高まっており、Withコロナの時代は引き続きキャッシュレスが消費のメインストリームになることは間違いないだろう。

しかし、コロナ前とは明らかに消費の“場”は変わりつつある。

テレワークによる在宅勤務が増え、電車に乗ることが減れば、外出途中のターミナル駅周辺などでの消費は減り、自宅周辺で食品や日用品を買うことも多くなるだろう。となると、交通系電子マネーよりも近所のスーパーやドラッグストアで還元メリットがあるカードやスマホ決済を選ぶほうがいい。

また、ネットショッピングやデリバリーなどの利用で、オンライン決済は今後も増えるだろう。支払いにそのまま使えるポイントがたまりやすいものを選べば節約につながるはずだ。

クレジットカードの選び方にも変化が出てくる。これまでせっせとマイル修行をしてきた人も多いが、国内外の旅行がままならない現状では士気も下がる。空港ラウンジやホテルでの優待をうたうカードも同様だし、接待で使う店の相談に応じてくれたコンシェルジェサービス付きのプレミアムカードも出番がない。今は「すぐに役立つポイントがたまる」カードのほうが役に立つかもしれない。

ケータイ会社のポイントはスマホ払いの原資になる

「すぐに役立つポイント」とは、キャッシュレス払いの原資に使えるポイントを意味する。代表的なのは、抜群の強さを誇る楽天ポイントだが、これから強いのは携帯会社が付与するポイントだろう。

ドコモユーザーには毎月のケータイや「ドコモ光」利用料金1000円(税抜)ごとに10%のdポイントが還元される。今回、在宅勤務のために光回線を引いた人もいるだろうが、そういう人も恩恵にあずかれる。

たまったdポイントは、「d払い」の残高としてスマホ決済で使うことができる。さらに、クレジットカード「dカード」を保有し、ドコモ料金の支払いに設定すれば「スーパー還元プログラム」の対象になり、d払いかiD払いをした際のdポイント還元率が1%アップされる。

通常のショッピングでdカードを使えば100円で1%還元、dポイント加盟店ならさらに提示で1%がつく。ネットショッピングの際は「dポイントUPモール」を経由することで、さらに1.5~10.5倍たまる。たまったdポイントはAmazonの支払いにも使えるのが強い(事前に設定が必要)。

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