「スカイライン」に乗って感じた自動運転の進化 求められる人と車の「頼り、頼られる間柄」

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日本では、「SAE(Society of Automotive Engineers/自動車技術者協会)International」が示した自動化レベルに従い自動走行技術の実装が進んでいます。

ここでの自動化レベルは、システムのできること/できないこと、稼働条件などによって0~5の6段階で区分けされ、現時点、量産車として販売されている最も上位の自動化レベルは2の段階です。

レベル2までの段階は人、つまりドライバーが運転操作の全責任を負うことから運転支援技術と呼ばれています。なお、日本では2020年4月1日に施行された改正道路交通法の施行によって、自動化レベル3の実装が世界で初めて量産車に許されました。

スカイラインに搭載された「ProPILOT2.0」

世界中の自動車メーカーから続々と運転支援技術を実装した車両が販売されるなか、日産は2016年8月に「ProPILOT」として自動化レベル2の技術を同社のミニバン「セレナ」に搭載。そして2019年7月には大幅なマイナーチェンジを行った同社のセダン「スカイライン」に「ProPILOT2.0」を搭載しました。

ProPILOT2.0はその名のとおりProPILOTの進化版です。ProPILOTの構成要素であるACC+LKSに、ProPILOT2.0では「3D高精度地図データ(HDマップ)」と「ダイレクトアダプティブステアリング」を組み合わせることで、精度を格段に向上させました。これにより、高速道路を走行中に一定の条件が整えば、手を放した状態でも自律走行できるほどシステムの信頼性が上がりました。

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