他人の子育てに「愛情不足」と口を挟む人の害悪 あまりにも主観的で根拠のない「決めつけ」だ
大げさにいっているのではありません。誇張だと思ったらSNSで「愛情不足 子ども」や「愛情不足 医者」で検索してみてください。この言葉を言われて傷つき悩んでいる人たちの声が山ほど出てきます
私はこういった体験を見聞きするたびに、愛情不足とは、親を責めるのになんと都合のいい言葉なんだろうと思うのです。
愛情というのは、目に見えないものです。手で触れて確かめることもできません。まして数値もないので多い少ないという量を計ることもできないものです。
しかし、困ったことに、理屈で理解できないことに出くわすと、このあいまいな言葉を持ち出して、「これが不足しているから悪い」と自分自身を納得させたい人がいるのです。これは言われる親の問題ではなく、言っている人の問題なのだと思います。だけど、言われる側は嫌な思いをしたり傷ついたり、自分を責めたりしますね。
「愛情」とはいったい何か?
そもそも愛情とは、なんでしょうか。子どもはエスパーではありませんから、親がどれだけ愛情を持っていても、表に出さないと感じることはできません。たとえば、親が抱っこをして目を合わせ、ほほ笑みかけてはじめて、赤ちゃんは愛情を受け取れます。
私は、愛情とは、行動に移すことで伝えられるものだと思います。子どもが空腹だったり清潔な状態でなかったりすると、いくら親が「かわいい」と愛情を感じていても、子どもは同じように思えないでしょう。お腹を満たしたい、清潔でいたいという欲求が速やかに満たされ、保護者と双方向のコミュニケーションが成り立っているという前提のもと、子どもは親の愛情を感じられるはずです。
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