「長い休校」子どもへのイライラ抑えるコツ11選 煮詰まる状況で沸く「怒り」とうまく付き合おう

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子どももストレスがたまっています。親の側だけが気をもむのも生産的ではありません(写真:Ushico/PIXTA)

外出自粛、休校――。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて日本全国に発令された非常事態宣言。生活必需品の買い物などを除いて不要不急の外出を控えるように要請され、学校の休校も続いています。世のお母さんたちにとって、子どもたちが24時間、四六時中おうちにいる状態なわけです。

できるだけ会社への通勤を避け、在宅勤務のテレワークも推奨される中、お父さんもテレワークなら、一家そろって家の中。せめて近所の公園ならばと子どもを外に出しても、クレームが来たり、家の中で遊ばせようにも、集合住宅だと近隣に騒音の迷惑をかけられないから、思い切り遊ばせることもできなかったり。

「勉強しないでゲームしたり、スマホを見てばっかり」「夜更かしがすぎて、昼夜逆転の生活を送っている」「何かにつけてかまってくるので家事や仕事が手につかない」「ずっと家にいるのにお手伝いもしない」――。

体力を持て余した子どもたちもイライラしているでしょうが、親御さんのイライラは相当なものでしょう。ただでさえ、子育てをしているとイライラしたり怒りたくなったりすることがあるもの。まして、現在のような非常事態宣言下ではなおさらです。

拙著『お母さんのためのアンガーマネジメント入門 子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』から、すぐに実践できる11のコツをお伝えします。

怒りはあって当たり前の感情

①怒りはあって当たり前の感情だと知る

人はなぜ怒るのか。遺伝子レベルで刻み込まれた防衛感情があるからです。危険・不快から遠ざかり、身を守ろうとして怒りの感情が起きるのです。むしろ、怒りを感じやすい自分を「安心・安全を守る意識が高い」と自覚するといいでしょう。

②怒りを抑えつける必要はない

人に備わっている防衛感情から怒りが生まれます。ですので、無理に抑え込むことはありません。抑え込むことによって蓄積し、自分でもコントロールできないほどの怒りにかられては元も子もありません。

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