日本経済の4番打者、輸出は復活できるか? アイフォーン、ユニクロ、メルセデス..輸入はいいけど

✎ 1〜 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 45 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ついに消費税は8%に。駆け込みの反動減はどの程度なのか(イトーヨーカドーを視察する、森消費者担当相:ロイター/アフロ)

消費税がとうとう上がった。4月1日の朝、キオスクに立ち寄ったら新聞の値段が上がっているし、JRの料金は端数ができて1円単位になっているし、都内のタクシー初乗り運賃も730円になってしまった。ファミレスに入ればメニューが一新されていて、めずらしいからエッグベネディクトを頼んでしまったが、ああ、これも値上げをごまかすためであったかと一瞬遅れて気がつく。ちっ、モーニングセットに704円も使ってしまったぜ。

なるほど、そこら中で料金値上げが行われている。でも、ほとんど混乱が見られないのはさすが日本というべきか。それはいいとして、これで景気がどうなるかというと、やはりマイナスの影響が出るのであろう。

日本政府も、少しは賢くなったけど・・

この問題については、今までは聞かれるたびに「消費税増税の影響は軽微。増税による歳入増は2.5兆円x3%=7.5兆円。ところが補正予算で5.5兆円も使うんだから、実際の国民負担増は2兆円のみ。十分に吸収できます」と答えてきた。少なくとも財政再建一本やりで、やみくもに消費税を3%から5%へ引き上げた1997年春のケースとはかなり違う。日本政府も少しは賢くなったのである。

マクロでは上記説明で尽きていると思うが、ミクロで言えば、あるいは消費者の立場ではやっぱり値上げは痛い。3月までの駆け込み需要も思ったより大きかったから、反動減もある程度は覚悟しなければならない。4月1日に発表された日銀短観も市場予測を下回っていて、経営者のマインドは依然として慎重な様子が見て取れる。

次ページ2014年度の日本経済はどうなるのか?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事