遠距離で暮らす「国際カップル」が幸せなワケ コロナ禍で恋人が帰国できないケースもある

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、離れて暮らすカップルは、こんなときだからこそ愛や絆を育むときなのかもしれません(写真:Fast&Slow/PIXTA)

「3月に彼がたまたま親戚の不幸でスペインへ戻ったら、スペインがその後すぐに外出禁止になってしまって、日本に戻ってこれなくなってしまったの。精神的に踏み込んだ付き合いをしていたつもりだけど、それは日本で一緒にいるからであって、彼がホームに戻ればそこでのコミュニティーがあるものだし、考えれば考えるほど不安になってしまう。

会うたびに、“これが最後かもしれない”って思って思いっきり前向きに刺激しあえる居心地のいい関係でいようと時間を大切にしてきたし、覚悟はどこかであったはずなんだけど、やっぱりこのまま会えなくなって破局したらコロナを恨むわ」

長らく日本で仕事をしているスペイン人の彼を持つさつきさん(仮)は、新型コロナの影響で彼としばらく離れ離れになってしまい、先の関係に不安を抱いています。

さつきさんのように、何組かの国際カップルの方々から、先々の関係性についての不安や、離れ離れの時間が長期化してしまい、お互いのイライラが重なって破局したなどのお話も多く聞くようになってきました。

精神的ストレスの多い今だからこそ、大切な人に近くにいてほしいという思いは強くなりますよね。それがかなわない環境であればあるほど、さらに不安も大きくなりますし、その不安が大きくなればなるほど、パートナーとの関係性にも影響が出てきてしまうものです。

電話帳1冊に及ぶ書類が必要な「国際結婚」

不穏なニュースが多い昨今ですが、長年会えずにいながらも、夫婦関係の絆を築くユニークなご夫婦を紹介したいと思います。

「日本が本当に嫌いになりそうです」

ある日、そうたんかを切ったのは美紀さん(仮名、41歳)。

美紀さんは7歳年上のカメルーン人のご主人と美紀さんの住む区で籍を入れた後、ご主人の在留資格認定証明書を得るために入国管理局へ何度も何度も通っては受理されずに帰されたりの繰り返しだったと言います。

この国に認められるには、何十枚にも及ぶ同棲しているという証拠写真と、どこで出会ったのか、どこでデートしたのかなど、聞いているとプライバシーの侵害に抵触するのでは?と思ってしまうほど事細かな内容の書類が必要で、すべての申請書類を合わせると電話帳1冊分にも及ぶ枚数だと言います。

役所に出向いて帰されるたびに「この国が嫌いだ」と感じてならなかったのだとか。

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