JRvs私鉄、競合区間の運賃はどっちが安い? 主要19区間、普通運賃と定期の両方を比較

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大都市圏では大手私鉄とJRが競合している区間がいくつもある(写真:Ryuji/PIXTA)

大都市圏では、JRと大手私鉄が競合している区間がいくつもある。運賃で比較した場合、JRと大手私鉄のどちらが強いのか。首都圏、中京圏、関西圏、福岡圏でJRと大手私鉄が競合する主要19区間について調べてみた。

「特定区間」だと安いJR

まず、首都圏。藤沢―新宿間は、JRの湘南新宿ラインと小田急電鉄が激突する。都心へ向かう朝ラッシュの時間帯、到着時間の早さで比べれば1時間を切るダイヤもあるJRに軍配が上がる。小田急は1時間をやや超える。

しかし、運賃で比較すればJRの990円(IC運賃がある場合はIC運賃、以下同)に対して小田急が597円。小田急のほうが断然安い。通勤定期1カ月で比較してもJRの2万6610円に対して、小田急は1万5950円だ。

一方で、JRは東京や大阪などの大都市圏で利用者が特に多い線区や区間においては「特定区間」として、通常の旅客運賃区間よりも割安な運賃設定を行っている。藤沢はこの特定区間から外れているが、特定区間においてはJRと私鉄の運賃はより接近する。

品川―横浜間はJRと京浜急行電鉄が競合する。運賃は京急の303円に対してJRは297円。わずか6円の差だが、JRのほうが安い。通勤定期1カ月を見ると京急1万1800円に対して、JRは8560円と3240円の差がつく。1日当たりに直せば約100円の差だ。

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