JRvs私鉄、競合区間の運賃はどっちが安い?

主要19区間、普通運賃と定期の両方を比較

一方、JRと東急電鉄が競合する渋谷―横浜間はJRの396円に対し、東急は272円と東急の圧勝。通勤定期1カ月でもJRの1万1850円に対して東急は1万0110円だった。

新宿―拝島間はJRと西武鉄道が競合する(西武は西武新宿―拝島間)。運賃はJRが464円に対して西武が440円で西武のほうが割安だが、通勤定期1カ月ではJRが1万4170円に対して西武が1万6540円でJRのほうが割安という結果になった。

定期だと逆転する阪神間

中京圏では名古屋―岐阜間、名古屋―豊橋間、名古屋―四日市間でJRと私鉄が競合する。名古屋鉄道の名鉄名古屋―豊橋間の運賃は1140円でJRの1340円よりも割安だ。ところが、名鉄の名鉄名古屋―名鉄岐阜間の運賃はJRの470円に対して名鉄は570円。近畿日本鉄道の近鉄名古屋―近鉄四日市間の運賃はJRの480円に対して近鉄は640円で、JRに軍配が上がる。

関西圏では、大阪―京都間でJR、阪急電鉄、京阪電鉄が、大阪―三ノ宮間でJR、阪急、阪神電鉄が、それぞれ三つ巴の競合を演じている。

JRの新快速。大阪―三ノ宮間は普通運賃だと私鉄が安いが、定期ではJRが有利になる(写真:I.Sakurai/PIXTA)

まず、大阪―三ノ宮間(阪急と阪神は大阪梅田―神戸三宮間)。JRは410円、阪急と阪神は320円でJRが割高だ。ただ、JRは新快速を使えば同区間の所要時間が21分で、阪急や阪神よりも速いという利点がある。なお、通勤定期1カ月で比べると、JRは1万2530円、阪急と阪神は1万3080円で、JRのほうが割安という結果となった。

続いて、大阪―京都間(京阪は淀屋橋―三条間、阪急は大阪梅田―京都河原町間)。JRは570円、京阪は420円、阪急は400円となっている。最も割安なのは阪急、次いで京阪、JRの順だが、大阪側では淀屋橋駅は大阪駅や大阪梅田駅からやや離れており、京都側ではJRの京都駅、阪急の京都河原町、京阪の三条駅がそれぞれ離れているので、利用者は価格ではなく目的に応じて選んでいるかもしれない。

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