《ディズニーの正体》東京ディズニーリゾート、リピーター獲得の秘訣
最もイベントが多い東京 10年春は「イースター」
同行形態による切り口は、季節ごとのイベントなどに反映させる。TDRでは年間を五つのシーズンに分けている。たとえば1~3月の冬期は学生など友達同士の来園が多い。夏休みの時期は地方の家族連れの比率が高まる。そしてクリスマスはカップル。そうしたシーズンごとの同行形態に応じて、イベントをきめ細かく実施していく。
「世界のディズニーランドの中でも、東京が最もイベントが多く、規模も大きい」(明石部長)。これまでもTDRは、前期の25周年のような周年イベントごとに入園客数を伸ばしている。大規模なイベントのテーマは3年前には決め、ほぼ1年をかけて作り込む。09年は9月からディズニーシーで初めてハロウィーンイベントを行った。それによって同月の来園客数は推定で2ケタ増となり、天候不順や新型インフルエンザで低調だった4~6月の遅れを一気に挽回した。
10年春には東京ディズニーランドで、初めてイースターのイベントを3カ月間かけて開催する計画だ。重要なのは、顧客ニーズを先取りすること。イベントやきめ細かい顧客向け施策の積み重ねが、TDRにリピーターを呼んでいる。
(週刊東洋経済)
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