5G時代スタートも、乏しい通信大手の「差別化」 3社とも料金プラン出すが、決定打に欠ける
「データ使い放題なので、(4Gよりも先へ)もう一歩行きたい」
3月中に携帯大手3社が相次いで開催した次世代通信規格「5G」の料金プラン発表会。順番的にトリになったKDDIの髙橋誠社長が、23日の会見で「象徴的なもの」として紹介したのが、4つのコンテンツを組み入れたプランだった。
具体的には5Gの月間のデータ通信を使い放題とし、ネットフリックスやテラサ(KDDIとテレビ朝日が共同で創る新サービス)などの動画配信サービスを組み合わせたプランになっている。月額料金は1万1150円(割引適用前で税抜き、以下同)だ。
動画コンテンツがつかない5G使い放題プランもあり、実際はこちらが柱になるとみられる。月額料金は8650円で、4Gの使い放題プランの月額7650円に1000円上乗せした。8月末までに契約すると25カ月間は毎月1000円を割り引く。
各社とも同水準の料金体系に
これに先立ち3月5日と18日に発表会を開いたソフトバンクとNTTドコモの5G最大容量プランの料金水準は、KDDIの使い放題のベースプランと大差なかった。
ソフトバンクの最大容量プランは、4Gで展開する月間データ通信上限が50ギガバイトで人気の動画やSNS(交流サイト)がノーカウントで使い放題というプランを5Gに横滑りさせたもの。5Gでは4Gの料金7480円に月間1000円を上乗せし、8月末までに申し込めば、こちらも24カ月間は毎月1000円の割引となる。
ドコモの5Gの最大容量プランは月間のデータ通信上限が100ギガバイトで7650円だが、キャンペーンでデータ通信を無制限にする。通信ネットワークに大きな負荷がかかればキャンペーン終了などもあるが、基本は使い放題だ。
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