「デイズ/eK」発売1年、明暗分かれた通信簿 2車で月販平均1万6000台は「合格」だが……

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全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の軽四輪車通称名別新車販売確報によると、デイズは発売翌月の4月と10月に4桁の台数にとどまったが、それ以外は1万台以上の販売を続け、昨年の3月から今年2月までの1年で15万9120台を売っている。

月平均にすると1万3260台で、発表時点での月販台数目標9000台をはるかに超える成績を残した。4月と10月に4桁に落ちたとはいえ、そのときでさえ9000台を超える販売実績である。

三菱「ekワゴン」(写真:三菱自動車)

一方のeKワゴンは、発売開始の3月に6474台を記録したが、以後は5675台を販売した9月以外、3000台水準で推移。昨年3月から今年2月までの平均月販台数は3500台で、発表時の計画月販台数である4000台を下回る結果となった。

外観の造形や、装備の違いなどはあるが、デイズとekワゴンはNMKVで開発した同じハイトワゴンである。しなしながら、実績では明暗を分ける結果となった。

ディーラー1店舗当たりの販売は互角

三菱自動車の分析によれば、昨2019年は軽自動車市場全体で-0.7%という販売状況だったという。また、ダイハツ「タント」がフルモデルチェンジをしたほか、ホンダ「N-WGN」も販売好調の「N-BOX」に負けまいと商品力を高めてフルモデルチェンジをするなど、競合他社の相次ぐ新型モデル投入により、消費者の選択肢が広がった年でもあったとしている。その他、廉価車種の価格帯が、他社に比べてやや高めの設定であることも影響しているのではないか、との見方もあるようだ。

最大のライバルとなるホンダ「N-WGN」(写真:ホンダ)

それでもeKワゴンは、フルモデルチェンジ前と変わらぬ販売台数を持続しており、顧客が減っているわけではない。3月の6000台超という販売台数は、新車発表前から予約注文を受け付けていたので、その効果が表れたのだろう。

日産の販売店が約2100店であるのに対し、三菱は約600店である。これを毎月の平均値として1店舗当たりの販売台数を試算すると、日産はひと月あたり6.3台、三菱は5.8台で、1店舗当たりの販売成績にそれほど大きな差が出ているわけでもない。

新型eKワゴンには、クロスオーバー的外観を持つeKクロスがあり、両車種の販売比率は4:6でeKクロスが上回っている。

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