被差別部落訪れた外国人が日本人に伝えたい事 「知らないこと」の楽さに慣れないでほしい

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私は日本で15年間過ごしてきたが、日本人に日本での差別について質問すると、たいてい相手は私が日本人以外への差別について話していると思い込んでいた。そこで想定されるのは主として韓国人や中国人だ。

そして満足げに私に向かって、無邪気に、日本には差別は存在しないと言うのだ。このことはある程度理解できる。多くの人には想像もつかないのだ。今の時代に、自分と言語も文化も見た目も変わらない日本人が、来る日も来る日も日本人に差別されているなんて。だからこそ「部落問題」は主としてタブーとされるテーマであり続けてきた……今に至るまで。

アフリカ系アメリカ人からどう見えるか

NHKのバリバラが勇敢にもこの問題に礼儀正しくまとまりのあるやり方で立ち向かったことは称賛すべきことだ。参加できたことが誇らしい。

番組のディレクターが最初、私に出演を持ちかけてきたときこう言った。「今日の被差別部落出身の人々への差別を、同じく差別を受けた歴史を持つアフリカ系アメリカ人がどう受け止めているかを調査したいんです」。

彼は、私が現在被差別部落出身の人々について知っていることや、思っていることについてメモを取ってから、実際に大阪の被差別部落出身の人々地区を訪ね、そこで暮らす人々と親しくなってほしいと説明した。それから改めて被差別部落出身の人々について考え、訪れる前と変化があったかを確認するというのが番組の趣旨だった。

了承しようかと思ったが、2つ懸念があった。1つ目の懸念はこうだ。確かにアフリカ系アメリカ人はアメリカで差別を受けてきたし、今も差別に耐え続けている。だが、私たちはそこではひと目でわかるマイノリティーであり、それゆえまったく違う避けようのない侮蔑を受けているということだ。

それよりは、アメリカで差別を受け続けているが、ひと目ではわかりにくいマイノリティーがいいのでは、とディレクターに提案した。例えばユダヤ系アメリカ人なら、被差別部落出身の人々により近い体験をしているのではないかと。

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