具体的に社長人事の議論に入ったのは、2019年の初めごろ。今回のタイミングでの交代について、岡田元也氏は「何の意味もない。善は急げということで決まった」と言う。グループ会社首脳は、「2017年12月に中長期構想(『イオングループ2020年に向けて』)を打ち出した際に、遅かれ早かれ交代することを直感した」と説明する。
岡田元也氏の後任に選ばれた吉田氏は、イオンの拡大戦略において重要な役割を担ってきた。中国など国内外での店舗開発の経験が長く、現在はグループ営業利益の2割超を稼ぐイオンモールの社長を務める。
副社長3人の就任がトップ交代の布石
2019年3月からはディベロッパー事業に加えてデジタル事業の責任者も兼務。その前年には現在デジタル事業を統括する齊藤岳彦執行役(当時51歳)が就いたが、イオンをよく知るIT業界関係者は、「(齊藤氏の下では)統制が十分とはいえず、吉田氏が責任者になってデジタル事業が軌道に乗り出した」と打ち明ける。
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