実はかなり違う米民主党候補の「外交政策」

指名候補争いトップのサンダースの政策は?

アメリカ大統領選に向けた民主党の指名候補争いでトップを走るバーニー・サンダース上院議員(写真:ロイター/Erin Scott)

2月3日のアイオワ州党員集会、2月11日のニューハンプシャー州予備選挙、2月22日のネバダ州予備選挙を経て、アメリカの大統領選挙戦はサウスカロライナ州予備選挙(2月29日)、そしてアメリカの14州、海外在住のアメリカ人、そしてアメリカ領サモアが投票することになるスーパー・チューズデー(3月3日)へと関心を移している。

これまでのところ、民主党の候補者による10回の全国テレビ討論会では、外交政策は目立った役割を果たしていないが、それが総選挙の争点になることはほぼ確実である。特に、トランプ政権の「アメリカ・ファースト」政策が、1990年初頭の冷戦終結以来、民主・共和両政権が追求してきたいわゆる「自由で開かれた国際秩序」からの転換をもたらしているので争点となるであろう。

「重要なのは私だけだ」

このアメリカ・ファーストの政策には、 ①多国間ではなく、一方的または二国間で外国との関係にアプローチすること、②「自由で公正かつ相互的」な経済関係を重視すること、③二国間の貿易不均衡を悪とみなすこと、④貿易拡大策(例えば市場開放)よりも貿易制限的な政策(例えば関税)を用いる傾向、⑤長期的関係よりも「取引」を重視する短期的取引アプローチ、⑥同盟関係軽視、⑦人権軽視、⑧安全保障と貿易を明確に結びつけること、⑨同盟国に防衛費をより多く支払うよう圧力をかけること、⑩アメリカが外交において「予測できない」ことを好むということが含まれる。

このような変化は、トランプの世界観をそのまま反映している。2016年7月21日にオハイオ州クリーブランドで共和党の大統領候補指名を受諾した際、同氏は「私ほどこのシステム(世界の仕組み)をよく知っている人物はいない。だから私だけがこのシステムを直せる」と断言した。

また2017年11月2日にテレビのFOXニュースで、「国務省の上級職にこれほど多くの空席があることは問題か」と尋ねられた際、トランプはこう答えた。「言わせてくれ。重要なのは私なのだ。私だけなのだ。政策に必要なのはそれだけだ。君も見てきただろう。はっきりと見てきただろう」。

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